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Kinectを使ったバーチャル試着室で着せ替えシミュレーション

2012年8月31日(金)
薬師寺 国安

前ページからのつづきです。

RGBカメラ、距離カメラ、スケルトンのフレームが更新された時に発生するイベント

Skeletonクラス型の変数mySkeletonを宣言しておきます。

フレームごとのスケルトンデータを表すクラスである、SkeletonFrame型のskeletonFrameData変数を宣言し、e.OpenSkeletonFrameメソッドで、新しいフレームのスケルトンの情報を取得します。CopySkeletonDataToメソッドで、フレームのスケルトンデータを取得します。現在のSkeletonFrameDataにあるスケルトンのフレームデータを、認識可能なプレイヤーの数分の配列を持ったSkeletonクラス型のメンバ配列変数allSkeletonsにコピーします。
CopySkeletonDataToメソッドは、各スケルトンがスケルトンの関節のコレクションを含んでいるスケルトンの配列に、スケルトンデータをコピーするメソッドです。CopySkeletonDataToメソッドで取得されるデータは、プレイヤー分取得されるため、それぞれのトラッキング状態を確認します。

Skeleton型の変数trackedSkeletonで、スケルトンデータを持つallSkeletons配列変数内で、全ての関節の位置がトラッキングされた状態にある、シーケンスの最初の要素を取得していきます。

次に、選択された紳士服の画像が表示されるfashionImageとトラッキング状態にある、HipCenterのジョイントの情報を引数にScalePositionプロシージャを実行します。身体の関節位置の名称については、図4を参照してください。

  Private Sub kinect_AllFramesReady(ByVal sender As Object, ByVal e As AllFramesReadyEventArgs)
    Dim mySkeleton As Skeleton
    Using skeletonFrameData As SkeletonFrame = e.OpenSkeletonFrame()
      If skeletonFrameData Is Nothing Then
        Return
      End If
 
      skeletonFrameData.CopySkeletonDataTo(allSkeletons)
      mySkeleton = (From trackedSkeleton In allSkeletons Where trackedSkeleton.TrackingState = SkeletonTrackingState.Tracked Select trackedSkeleton).FirstOrDefault()
    End Using
 
    If mySkeleton Is Nothing Then
      Return
    End If
    ScalePosition(fashionImage, mySkeleton.Joints(JointType.HipCenter))
  End Sub

紳士服が身体の位置に納まる処理

Coding4Fun Kinect ToolkitのScaleToメソッドで、最大の幅と高さを指定する関節の位置をスケールします。書式は下記です。640×480は表示領域で、0.3Fは単精度浮動小数点型に指定したスケルトンのXとY座標です。

Joint.ScaleTo(width As Integer, height As Integer, MaxSkeletonX As Single, MaxSkeletonY As Single)

Canvas.SetLeftとSetTopプロパティの書式は下記です。

  • Canvas.SetLeft(プロパティ値の書き込み対象の要素,指定した要素のCanvas.Left属性を設定)
  • Canvas.SetTop(プロパティ値の書き込み対象の要素,指定した要素のCanvas.Top属性を設定)

減算している数値はプレイヤーと紳士服の位置合わせの数字です。

  Private Sub ScalePosition(ByVal element As FrameworkElement, ByVal joint As Joint)
    Dim scaledJoint As Joint = joint.ScaleTo(640, 480, 0.3F, 0.3F)
    If ListBox1.SelectedIndex = 3 Then
      Canvas.SetLeft(element, (scaledJoint.Position.X) - 50)
      Canvas.SetTop(element, (scaledJoint.Position.Y) - 250)
    Else
      Canvas.SetLeft(element, (scaledJoint.Position.X) - 50)
      Canvas.SetTop(element, (scaledJoint.Position.Y) - 235)
    End If
 
  End Sub

ウインドウが閉じられる時の処理

Kinectセンサーが動作している場合は、イベントの登録を解除して、Kinectセンサーを停止します。音声認識も停止し、Kinectのリソースを解放します。

  Private Sub MainWindow_Closing(sender As Object, e As System.ComponentModel.CancelEventArgs) Handles Me.Closing
  
    If kinect Is Nothing = False Then
      If kinect.IsRunning = True Then
        RemoveHandler kinect.AllFramesReady, AddressOf kinect_AllFramesReady
        kinect.Stop()
        engine.RecognizeAsyncStop()
        kinect.Dispose()
      End If
    End If
  End Sub
End Class
図4:人間の身体に対応したスケルトンジョイントの位置と名称

※Kinect for Windowsのヘルプより抜粋

今回のサンプルは以上で終了です。

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薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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