実践!Kinect応用プログラミング 5

Kinectを使ったバーチャル試着室で着せ替えシミュレーション

今回紹介するサンプルは、ListBoxに表示されている服の一覧から好きなものを音声で選択すると、その服がプレイヤーに適用されます。どの服が自分に似合ってるかを、実際に試着せずにPCの画面で確認することができる便利なサンプルです。今では実際に利用されている、バーチャル試着室のようなものができます。ま

薬師寺 国安

2012年8月31日 20:00

今回紹介するサンプルは、ListBoxに表示されている服の一覧から好きなものを音声で選択すると、その服がプレイヤーに適用されます。どの服が自分に似合ってるかを、実際に試着せずにPCの画面で確認することができる便利なサンプルです。

今では実際に利用されている、バーチャル試着室のようなものができます。また髪型や、メガネなどのパーツを用意すると、家に居ながら、自分のファッションを確認することができますね。今後はこのようなバーチャル試着室が増えてくるのではないかと思います。

また音声によって服を選択させている点にも注目してくださいね。

実際の動きは図1と動画を参照してください。

図1:選んだ紳士服をプレイヤーに適用させている

サンプル一式は、会員限定特典としてダウンロードできます。記事末尾をご確認ください。

プロジェクトの作成

VS 2010のメニューから[ファイル(F)/新規作成(N)/プロジェクト(P)]と選択します。

次に、「WPF アプリケーション」を選択して、「名前(N)」に任意のプロジェクト名を指定します。ここでは「KINECT_Fashion」という名前を付けています。

ソリューションエクスプローラー内にImageというフォルダを作成して、紳士服のPNG画像を追加しておきます。またbin\Debugフォルダ内にリスト1のXMLファイル(fashion.xml)を配置しておきます。

リスト1 XML文書ファイル(fashion.xml)

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<紳士服>
  <画像名 幅="205" 高さ="398">fashion1.png</画像名>
  <画像名 幅="207" 高さ="319">fashion2.png</画像名>
  <画像名 幅="205" 高さ="276">fashion3.png</画像名>
  <画像名 幅="250" 高さ="346">fashion4.png</画像名>
</紳士服>

参照の追加

VS2010のメニューから「プロジェクト(P)/参照の追加(R)」と選択して、各種コンポーネントを追加しておきます。今回追加するのは、Microsoft.KinectとCoding4Fun.Kinect.Wpf、Microsoft.Samples.Kinect.WpfViewer、Microsoft.Speechの4つです。「.NET」タブ内に表示されていないDLLファイルは「参照」タブからDLLファイルを指定します。

Microsoft.Kinect.dllは、C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\v1.5\Assemblies内に存在しますので、これを指定します。

CodingFun4.Kinect.Wpf.dllは「基本編」でCoding4Fun.Kinect.Toolkitをダウンロードして解凍したフォルダ内に存在していますので、それを指定してください。
Coding4Fun.Kinect.Toolkitは下記のURLよりダウンロードできます。
→ Coding4Fun Kinect Toolkit(CodePlex)
解凍してできたファイルの中にある、Coding4Fun.Kinect.Wpf.dllを使用します。

Microsoft.Samples.Kinect.WpfViewer を使用するには、Kinectforwindowssdkv1.zipを下記のURLよりダウンロードしてください。
→ Kinectforwindowssdkv1(RapidLibrary)

初めてこのページに入った際には、表示されている文字の入力を求められる可能性があります。表示されている文字を入力し[Download]ボタンをクリックしてください。
解凍してできる、
\KinectforWindowsSDKV1\KinectforWindowsSDKV1\2.Setting Up Dev Environment\SettingUpDevEnvironmentVB\SettingUpDevEnvironment\bin\Release
内にある、Microsoft.Samples.Kinect.WpfViewers.dllを参照の追加で追加してください。

するとツールボックス内に、このDLLに含まれるコントロールが追加されます

Microsoft.Speech.dllは
C:\Windows\assembly\GAC_MSIL\Microsoft.Speech\11.0.0.0__31bf3856ad364e35\に存在しますので、これを指定してください。このassemblyフォルダ内のGAC_MSILフォルダは「参照の追加(R)」の「参照」タブからでないと参照できません。マイコンピューターからは、このフォルダは表示されませんので注意してください。

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