Windows Phoneで自宅の様子をリモート監視するKinectプログラムを作ってみる

2012年10月15日(月)
薬師寺 国安

今回紹介するサンプルは、前回と同じCoding4Fun Kinect Serviceを使ったサンプルの紹介です。Coding4Fun Kinect Serviceを下記のURLよりダウンロードしてください。
Coding4Fun Kinect Service

以下、前回と重複しますが、確認の意味で再度説明しておきます。

ダウンロードしたkinectservice.zipを適当なフォルダに解凍し、KinectService\Samplesフォルダの中を見ると、図1のようにClientsとHostsという2つフォルダが作成されています。

図1:ClientsとHostsという2つフォルダが作成されている(クリックで拡大)

図1からHostsをダブルクリックして中を見ると、図2のようにConsoleHostとWindowsServiceという2つのフォルダがあります。

図2:ConsoleHostとWindowsServiceという2つのフォルダがある(クリックで拡大)

ConsoleHostフォルダ内のCoding4Fun.Kinect.KinectService.ConsoleHost.exe(図3)が、サンプルの配信用アプリケーションです。このアプリケーションをKinectが接続されているPC上で実行すると、IPアドレスが表示されます(図4)。もし、ファイアウォールの解除画面が出た場合は、許可してください。

図3:サンプルの配信用アプリケーションのCoding4Fun.Kinect.KinectService.ConsoleHost.exe(クリックで拡大)
図4:IPアドレスが表示されている(クリックで拡大)

これで、ホスト(配信側)の準備ができました。これ以後Windows Phoneをクライアントにした処理を書いていきます。実行画面は図5と動画を参照してください。

先にCoding4Fun.Kinect.KinectService.ConsoleHost.exeを実行して図4の画面を表示した後、Windows Phoneのデバッグを開始し、Address入力欄に図4の赤枠で囲まれているIPアドレスを入力して[OK]ボタンをクリックします。その後、Kinectセンサーから1mほど離れて、Kinectセンサーの視界に入ったり、視界から外れたりしてお試しください。動作確認は今回もWindows Phoneのエミュレーターのみで行っています。

Windows Phone実機での動作がもっとスムーズに行われれば、職場や、外出先など、どこにいても自分の部屋の様子がチェックでき、防犯上も非常に有益なシステムなのではないか、と思います。

図5:人物がKinectセンサーの視界に入ると時間のカウントが開始される(クリックで拡大)

サンプル一式は、会員限定特典としてダウンロードできます。記事末尾をご確認ください。

  • Kinectセンサーの前を通過する人物を認識するサンプルプログラム

薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

連載バックナンバー

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています