人物特定に使える!?実際の映像で顔を認識するKinectプログラム
今回のサンプルは、前回の「顔の認識」を実写上で行ったものです。設置したKinectから2mほど離れてプログラムを実行すると、実写の顔の上に、顔の輪郭に沿った三角形の集合体であるジオメトリーが表示されます。その後は1m以内ぐらいまで近づき、椅子に座ったままの状態でも表示することが可能です。
実際の動作は図1と動画を参照してください。
この方法を使うと、犯罪による犯人特定の手段としても利用できるのかな?と考えてみましたが、いかがでしょうか。前歴のある人物の顔の認識データが登録されていると、防犯カメラに映った人物の顔認識データと比較して、人物を特定する、といったことは、すでに実施されているのかもしれませんね。
今回のサンプルでは、前回の「Kinectを使って、顔の動きを認識して画面に表示する」で使用したのと全く同じ内容の、ユーザーコントロールのFaceTrackingViewer.xaml.vbを使用します。このコードと、その解説に付いてはそちらを参照してください。コードの掲載と解説は割愛させていただきます。
サンプル一式は、会員限定特典としてダウンロードできます。記事末尾をご確認ください。
プロジェクトの作成
VS 2010のメニューから[ファイル(F)/新規作成(N)/プロジェクト(P)]と選択します。次に、「WPF アプリケーション」を選択して、「名前(N)」に任意のプロジェクト名を指定します。ここでは「KINECT_ FaceTrackingRGB」という名前を付けています。
まず初めにコードも何も記述しない空のUserControlを作成します。
UserControlの作成
VS2010のメニューから「プロジェクト(P)/ユーザーコントロールの追加(U)」と選択し、「ユーザーコントロール(WPF)を選択します。「名前(N)」にはFaceTrackingViewer.xamlと指定し[追加(A)]ボタンをクリックします
FaceTrackingViwer.xamlのコードから
実際の映像で顔を認識するKinectサンプル
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