IPv4のサブネット化の概要[サブネットをサイジング/プライベートアドレスとパブリックアドレスを見分ける]
2015年2月16日(月)
■IPv4アドレッシングとサブネット
次に、プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレスについての例題を以下に示します。
※『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.304より抜粋。
※『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.305より抜粋。
これらの例題は、プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレスの範囲を問うものです。パブリックIPアドレスとは、インターネットにパケットを送信できるIPアドレスです。公式機関に申請することで、組織に割り当てられます。同じIPアドレスは、1つだけの組織に割り当てられます。つまり一意に割り当てられることが保障されています。
一方、プライベートIPアドレスとは、組織内のみで使用できるIPアドレスのことで、パブリックIPアドレスとして組織へ割り当てられることはありません。また、インターネットへ送信元アドレスとして使用はできません。インターネットへパケットを送信する際には、ゲートウェイ部分でNATを用いてパブリックIPアドレスに変換する必要があります。RFC1918によって、次のアドレスがプライベートIPアドレスとして定義されています。
クラス | プライベートIPアドレス | 具体的な範囲 |
---|---|---|
A | 10.0.0.0 | 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255 |
B | 172.16.0.0 ~ 172.31.0.0 | 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255 |
C | 192.168.0.0 ~ 192.168.0.0 | 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255 |
よって、これらの例題の正解は例題4がaとc、例題5がaとdとeとなります。クラスBのプライベートIPアドレスの範囲が間違えやすいので気をつけましょう。2オクテット目が16~31なので、例題4のbはパブリックIPアドレス、例題5のbはプライベートIPアドレスです。
【参考文献】
「シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J (Cisco Press)」 インプレスジャパン (発行年:2014/3/7)
この記事で紹介した書籍 | |
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Wendell Odom 著/株式会社クイープ 訳 |
シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J本書は、シスコ技術者認定のうち、CCENT/CCNAの認定を目指す人のための公式ガイドブックです。2013年に改訂されたICND1の試験内容に対応しています。新ICND1は、旧ICND1からトピックの削除と追加が行われています。ICND1の合格により、CCENT認定を受ければ、CCNA認定への最初のステップをクリアしたことになります。本書を携えつつCiscoプロフェッショナル認定試験突破に向けて大きな一歩を踏み出しましょう。 |
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