サーバー準備からWordPressインストールまでの流れ

2015年3月13日(金)
大月 宇美(おおつき たかみ)できるシリーズ編集部

WordPress導入の流れ

WordPressの基礎知識と、導入方法の選択肢、仮想化マシンについて理解したところで、WordPressの大まかな流れを確認しておきましょう。この記事の次以降で、VirtualBoxのインストールからCentOSのインストールまで進みます。

WordPressの導入の流れ

本書では、以下のような流れでWordPressの環境を準備していきます。

図を見てもわかるように、WordPressではいくつかのソフトウェアと連携して動くため、WordPressのインストールの前に、PHP、MySQL、Apacheのインストールや設定も必要です。この記事では、Windowsに仮想化ソフトウェアのVirtualBoxをインストールし、仮想マシンを作成してその上でCentOSのインストールまでを行います。

本書でのWordPress導入の流れ

図1:本書でのWordPress導入の流れ

CPUの仮想化支援機能を調べるには

最近のx86系のCPUであれば、ほとんど仮想化支援機能(VT-xかAMD-V)をサポートしています。確認したい場合は、マイクロソフトが提供している、Windows SysinternalsのCoreinfoというコマンドラインツールを利用すると、CPUの機能を調べることができます。Coreinfoは、以下のサイトからダウンロードできます。

Windows Sysinternals Coreinfo

http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/cc835722.aspx

下の画面は、Intel Core i7-3770 CPUのPCで実行しているため、VMXが有効(*)、SVMは無効(-)になっています。また、VirtualBoxで仮想マシンを実行すると、仮想マシンウィンドウの右下のアイコンで、CPUの仮想化支援機能を確認できます。

Coreinfoの実行画面

図2:Coreinfoの実行画面

サーバーコンピュータの準備

サーバーコンピュータの準備といっても、本書では、Windows 8.1が動作している環境に、仮想化ソフトウェアとしてVirtualBoxを利用するため、新しく物理的なPCを用意する必要はありません。VirtualBoxで作成した仮想マシンにCentOSをインストールし、CentOSにWordPressをインストールします。

ただし、仮想マシンを動作させるために、Windowsが稼働しているPCは、2コア4スレッド程度のマルチコアCPU(たとえば、Core i3シリーズ)でCPUによる仮想化支援機能(Intel VT-xあるいはAMD-V)に対応し、全体のメモリは4GB程度(仮想マシン用に1GB)、ハードディスクは、仮想マシン用に20GB程度あると快適に操作できます。おそらく、通常利用しているWindows用のPCであれば、性能的には、ほぼ問題ないと思います。

そのほか、インストールにインターネットを利用するため、インターネットに接続できる環境は必要です。

この記事のもとになった書籍
できるPRO WordPress -- Linuxユーザーのための構築&運用ガイド

大月 宇美 著/できるシリーズ編集部 著
価格:2,500円+税
発売日:2014年12月19日発売
ISBN:978-4-8443-3732-4
発行:インプレスジャパン

できるPRO WordPress -- Linuxユーザーのための構築&運用ガイド

本書では、WordPressの導入と運用について、これから始めたいと思っている方を対象に、基本から応用へ、作業や操作を少しずつ、着実に進めていけるよう解説しています。

Impress詳細ページへ

著者
大月 宇美(おおつき たかみ)

1964 年、茨城県生まれ。コンピュータ商社、出版社勤務を経て1999 年に独立。コンピュータ書籍を中心に、執筆・編集・校正などを幅広く手がける。著書に『ひと目でわかるOutlook2013』(日経BP 社)、『新標準HTML & CSS3 辞典』(インプレスジャパン)ほか。

著者
できるシリーズ編集部

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