一目でわかる!VJの機材構成
VJ機材を組み合わせる
最近ではVJソフト以外に、VJ映像を出すことのできる専用のハードウエアも各社から発売されています。ハードディスクレコーダーを内蔵しているものや、DVDを逆再生することができるもの。また、VJソフトのように1台にすべてが収まっているものまであります。どの機材も特徴のあるものばかりですが、ここではその中でも国内で入手しやすい機材を5つ紹介します。
1つ目は、DVJ-1000(http://pioneer.jp/cdj/dvj/)(Pioneer)です。DVDをレコードのようにスクラッチプレイすることができるDVDプレーヤーで、逆再生やスロー再生も自由自在にプレイすることが可能です。
2つ目は、CG-8(http://www.roland.co.jp/video/visual_syn/CG-8.html)(EDIROL)です。静止画を用意するだけで、音に反応する映像を自動で生成できるビジュアルシンセサイザーです。
3つ目は、P-10(http://www.roland.co.jp/products/jp/P-10/index.html)(EDIROL)です。静止画や映像をワンタッチで再生させることができる映像サンプラーで、HDDレコーダー的な使い方が可能です。
4つ目は、KAOSS PAD entrancer - カオスパッド(http://www.korg.co.jp/Product/Discontinued/KPE1/)(KORG)です。映像にさまざまな効果を付けることができる映像エフェクターで、現在生産終了にもかかわらず根強い人気があります。
5つ目は、Kaptivator - キャプチベーター(http://www.korg.co.jp/Product/Discontinued/kaptivator/)(KORG)です。映像サンプリングからエフェクト、ABチャンネルのミックスまでこなすオールインワンビデオステーションです。非常にコンパクトで便利なのですが、こちらも現在生産終了となっています。
これらのVJ機材は、VJ用途をメインに設計されているため、VJプレイをする上で使いやすく、現場を意識しているため筐体(きょうたい)自体が丈夫に作られています。
また、VJソフトとの相性も良く、前のページで紹介したミキサーを使って組み合わせれば、VJソフトだけでは表現することのできない映像を出せたり、パフォーマンスをしながらプレイを披露することができます。
MIDI機材と組み合わせる
motion dive(http://www.digitalstage.jp/mdt/index.php)やModule8(http://www.garagecube.com/)、ArKaos VJ(http://www.pianiq.com/products/arkaos/)などの、MIDI規格に対応しているVJソフトを使えばさまざまな電子楽器と組み合わせることができます。
MIDI(ミディ)とは、電子楽器の演奏データを楽器同士で通信するための規格(通信プロトコル)のことです。国内外の主要な楽器メーカーがこの規格を採用しているため、今ではほとんどの電子楽器に搭載されています。つまり、このMIDIに対応しているということは、現在販売されているほとんどの電子楽器と通信できるということになります。
例えば、電子ピアノや電子ドラムと接続すれば、押した鍵盤やたたいた太鼓のリズムに合わせて映像を切り替えたり、エフェクトを加えることが可能になります。
また、MIDI信号には、押された鍵盤やたたかれた太鼓の識別番号以外に、押された「強さ」の情報も入っているので、パソコンのキーボードやマウスではできない、抑揚のついた操作をすることも可能です。実際にMIDI機材と接続したVJソフトを触ってみると、マスやキーボードで「操作」するという感覚より、楽器を「演奏」している感覚でVJプレイすることができます。楽器を演奏したことがある方にオススメです。