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携帯動画配信、その最新事情

2008年11月4日(火)
冨谷 直輝

携帯動画の普及の要因は?

 最近、「話題の携帯動画」「モバイル動画の可能性」といったような見出しの特集記事をニュースサイト等で目にする機会が多くなりました。

 2008年6月ごろからdocomoは「ドコモ動画300本無料」、auは「LISMO Video」と銘打ってTVCM等のマス媒体で「携帯での動画視聴」を全面にプッシュしています。auのサービスはPCでダウンロードしたムービーを携帯に転送して見るというものではありますが、いずれにしてもこれをきっかけに、携帯で動画が見られるということが広く認知されたことは間違いありません。

 さらに、いつでもどこでも好きな時に視聴することができるという手軽さが、携帯動画の普及に拍車をかけています。

 突然ですが、みなさんは一体どのような動画コンテンツを携帯で視聴されますか。

 調査結果によると、Youtube(http://jp.youtube.com/)、AmebaVision(http://vision.ameba.jp/)、ニコ動モバイル(http://www.nicovideo.jp/static/pr_nicom/)のようなビデオ投稿参加型サイトが一番人気が高く、次いでムービーフル(http://pc.mful.jp/)やQTV(キューティービー)(http://pc.qtv.co.jp/)のようにさまざまなジャンルの動画番組を配信しているサイトが多く視聴されています。

 このように、一般ユーザーが携帯で撮影した投稿ビデオ、参加型サイトを中心にエンターテインメント性の高いコンテンツが人気を占めています。これらのヒットしているエンターテインメントサイトに共通していることは、「無料」で利用できることです。

若年層に普及した背景

 そもそも携帯電話で動画を視聴するという行為は、携帯電話のリテラシーの高いユーザーに限られていたところがあり、中でもリテラシーの高い若年層を中心に受け入れられ広く普及していったと考えられます。そんな中、若年層に普及した背景として、パソコンの所持率が低いことや自分の部屋にテレビがないということが挙げられます。それに加えパケット定額制の普及など、若年層が動画を利用しやすい環境が整ったことにより、一気に普及しました。

 このように若年層を囲い込むためには「無料」であることが必須条件であり、彼らが喜んで見てくれる、エンターテインメント性が高い番組を配信できるコンテンツホルダーが携帯動画を普及させる立役者となりました。

 そして有料動画コンテンツも確実にシェアを伸ばしてきています。中でも人気があるのはアーティストのプロモーションビデオです。こちらは先行して着メロがブームを作り今では着うた、着うたフルなど携帯に音楽を丸ごとダウンロードして楽しむといった利用方法が定着しているので、アーティストのプロモーションビデオへのシフトは特にスムーズだったのかもしれません。

 また、テレビ局が運営する携帯サイトでの課金型携帯動画もどんどん人気が上がっています。最近では、「スピンオフ」といった形でテレビで放映されているドラマ等の脇役のキャラクターが主人公設定になっているオリジナルドラマ等を展開し話題を呼んでいます。

 某テレビ局の人気お笑い番組では、お笑い芸人の1分間のネタを携帯動画配信するサイトを新たに開設することが発表されました。こちらは1分間というネタの長さが携帯動画の視聴時間にもマッチしており、この番組に出演している新人芸人も厳選された精鋭が登場するので、これもまた若年層を中心に話題になることでしょう。

 さらに携帯に保存されたお笑い動画は学校や仲間同士で集まった際に話題喚起のツールとして効果的に働き、クチコミによる波及が大きな効果を生むであろうと容易に想像できます。

 このような昨今の動向からもわかるように、今後の携帯動画のさらなる普及と可能性の深さを感じることができると思います。

株式会社イオス
ディベロップメントDiv. プロデューサー。1977年東京生まれ。大手SI企業にて業務系のWebシステム開発、およびグループウェア/ワークフロー開発に従事。その後、株式会社イオスにて、モバイルサイト構築プラットフォーム「Rockbird(http://www.rockbird.jp/)」の開発ディレクションを行う。現在はさまざまなモバイルサイトのプランニング、および構築のスタイリングを手がける。http://www.e-o-s.net/

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