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Google、3D向けの圧縮ライブラリ「Draco」を発表、急成長が予想されるコンテナ市場、ほか

2017年1月20日(金)
吉田 行男
OSS界隈に造詣が深い吉田行男氏が、この一週間に起きたOSS業界の注目すべきトピックをセレクトして、お届けします。

 こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。

米国では、いよいよ20日に新大統領の就任式が行われます。新大統領はいろいろと世間を騒がすような発言をしているので、就任後どうなるのか興味深いところです。米国では、政府でもOSSを活用している事例があるので、今後どのように推移するか注視する必要があるかもしれません。

今週もOSSに関する注目すべきトピックを取り上げましたので、ゆっくりとご覧下さい。

Microsoft、AMS Live Monitoring Dashboardをオープンソース化

米国Microsoft社は1月11日、Azure Media Services(AMS)の「Live Monitoring Dashboard」をオープンソース化し、GitHub上で公開したことを公式ブログで発表しました。Live Monitoring Dashboardは、AMSのチャンネルや展開状態の安定性を確認するWebアプリケーションで、.NET上で動作するC#で記述されています。アーカイブやエンコード、オリジン遠隔測定エントリーなど各種状態を観察し、データ転送レートやエラーステータス、データドロップによる受信データ率などの各種データを提供します。

Microsoftは各種製品やツールのオープンソース化を推進しており、AMS関連では「Azure Media Player」用サブクリッピング・プラグインを2016年12月にオープンソース化しています。

(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2017/01/12/098/

Google、3D向けの圧縮ライブラリ「Draco」を発表

米国Google社は1月13日、オープンソースのデータ圧縮ライブラリ「Draco」を発表しました。3Dグラフィックで使われるデータの保存と伝送を改善するために開発されたもので、ZIPよりも効率良くデータ圧縮を実行可能で、これによってより快適に3Dコンテンツを利用できるとしています。「Draco」はChrome Mediaチームが開発した3Dグラフィックのための圧縮ライブラリで、Apache Licenseで提供されています。メッシュ、点群(ポイントクラウド)データをはじめ、圧縮ポイント、接続情報、テクスチャのコーディネーション、色情報やジオメトリに関連した属性などの圧縮に利用できます。

(参照記事:https://mag.osdn.jp/17/01/16/144500

openSUSE版「Bash on Windows」登場

独SUSE社でプロダクトマネージャを勤めるHannes Kuehnemund氏は1月13日、Blogにて、WSL(Windows Subsystem for Linux)を使ってWindows 10でopenSUSEを動作させる方法を紹介しました。Windows Subsystem for Linuxのセットアップを実施した後で、UbuntuのユーザランドをまるごとopenSUSEのユーザランドに入れ替えるというもので、openSUSE Leap 42.2のDockerイメージをダウンロードし、まるごと入れ替えを実施しています。数回、設定を変更するコマンドを実行するだけで利用できるようになっています。

(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2017/01/16/235/

クラウド自動化モビンギが2億5,000万円の資金調達を完了!

クラウド自動化プラットフォーム「Mobingi ALM」を展開するモビンギ(株)は1月16日、第三者割当増資を実施し、合計で2億5,000万円の追加調達の実施を発表しました。

「Mobingi ALM」とは、ユーザとクラウドプロバイダーの間に入り、直感的なユーザインターフェースからAWS等の各クラウドサービスへのアプリケーションの実行を行うクラウドSaaS型プラットフォームです。ユーザはマウスのクリックやドラッグなどの簡単な操作のみで必要条件を指定し、モビンギが開発した独自プログラムによりコンテナベースのアプリケーションの構築を可能な限り自動化します。

(参照記事:http://mobingi.hatenablog.com/entry/2017/01/16/110610

米Yahoo、継続的デリバリプラットフォーム「Screwdriver.cd」をオープンソースで公開

米国Yahoo社は1月12日、継続的デリバリ向けのプラットフォーム「Screwdriver.cd」をオープンソースで公開しました。継続的デリバリはコードに変更が生じた際のビルド、テスト、運用側の作業を自動化するもので、これを利用することでソフトウェア開発チームはソフトウェアの変更リリースに関連した作業を迅速にテスト環境や運用環境に適用できるようになります。

「Screwdriver.cd」は合理化されたビルトとリリースのためのツールで、5年前に開発されました。Yahoo社内では継続的デリバリを製品と開発の品質を改善する戦略的技術と位置付けており、製品のコミットから運用まで自動化を進めることで、製品提供の改善を図っているとのことで、単一の共有エントリーポイントとして1日1万2,000件のgitコミット、2万5,000件以上のビルドを処理しているそうです。

(参照記事:https://mag.osdn.jp/17/01/17/155500

コンテナ市場は急成長、4年で3倍以上の3,000億円規模へ。米451 Research

米国の451 Research社は、コンテナの市場規模について予想した調査結果「451 Research: Application containers will be a $2.7bn market by 2020」を発表しました。調査によると、コンテナ市場の規模は2016年には7億6,200万ドルですが、ここから4年後の2020年には3倍以上の26億8,800万ドルへと急成長する見通しです。

(参照記事:http://www.publickey1.jp/blog/17/433000451_research.html

編集後記

南半球では、テニスの全豪オープンが開幕しました。錦織選手の活躍はめざましいものがありますが、それ以外にも多くの日本選手が出場しているので、彼らの活躍も期待したいところです。

株式会社日立ソリューションズ
2000年頃より、Linuxビジネスの企画を始め、その後、オープンソース全体の盛り上がりにより、Linuxだけではなく、オープンソース全般の活用を目指したビジネスを推進している。
現在の関心領域は、OpenStackを始めとするクラウド基盤、ビッグデータの処理基盤であるHadoop周辺及びエンタープライズでのオープンソースの活用方法など。
 
株式会社日立ソリューションズ 技術開発本部
オープンソース技術開発センタ 主管技師

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