写真で見るCloudNative Days Tokyo 2019

2019年10月28日(月)
松下 康之 - Yasuyuki Matsushita
CloudNative DaysTokyo2019の展示ブースと初日のパーティを紹介。活気に満ちた雰囲気を感じて欲しい。

CloudNative Days Tokyo 2019は、セッション、トレーニング、コミュニティミーティング、そしてスポンサーブースでの展示も大盛況となった。今回は、展示ブースの紹介と初日に行われたパーティの様子を紹介する。

オレンジ色のブースで目立っていたCanonicalのブース。Ubuntuを全面的に推す形の展示となった。一時期の対外的な活動が抑えられていた時期から脱して、また元気になってくれるだろうか?

オレンジが目立つCanonicalのブース

オレンジが目立つCanonicalのブース

GMOインターネットは展示ブースでエンジニア2名による「OpenStackバージョンアップ対決」と題して、2日間通してOpenStackをバージョンアップする作業を見せる形の展示を行った。新卒3年目のエンジニアは初日から実施、経験のあるエンジニアは2日目からスタートと、大いにハンデがある状態での競争となった。ステッカーやパンフレットの配布以外にはサービスの訴求がなく、主にエンジニアの雇用を目的とした展示と思われるが、実際にどのくらい求人への応募があったのか、後日談を聞いてみたいと思わせる内容となった。

OpenStackバージョンアップ対決のGMOインターネットのブース

OpenStackバージョンアップ対決のGMOインターネットのブース

LINEは、自社で運用しているOpenStackの解説を展示ブースで行っていた。非常に詳細なパネルを熱心に読み込む参加者が絶えないのは、インターネットサービスの裏側を知りたいという参加者のニーズにマッチしていたのだろう。

LINEは自社のOpenStack実装を紹介

LINEは自社のOpenStack実装を紹介

昨年のJapan Container Daysではエンジニア募集を前面に出して展示を行っていたサイバーエージェントのブース。小さい規模ながら、多くの参加者が足を止めていた。

背中を見せているのはKubernetesのコントリビューターでもある青山真也氏だ

背中を見せているのはKubernetesのコントリビューターでもある青山真也氏だ

モニタリンサービスのDatadogは、お馴染みの縦型に配置したモニターでDatadogのデモを実施。モニタリングサービスとしてはもはや定番のDatadogだが、デモは好評で常に参加者が立ち止まっていたという印象。

モニタリングでお馴染み、Datadogのブース

モニタリングでお馴染み、Datadogのブース

CI/CDツールのCircleCIは、デモよりも説明員による説明とTシャツの配布で集客中。

黒が基調のCircleCIのブース

黒が基調のCircleCIのブース

VA LinuxはOisixとのコラボレーション展示となった。無料で配布していた野菜ジュースが好評。

Oisixの野菜ジュースを配布するVA Linuxブース

Oisixの野菜ジュースを配布するVA Linuxブース

Yahoo! Japanのブースは、自社で開発しオープンソースソフトウェアとして公開しているCI/CDツールのScrewdriver.cdを紹介。すでに多くのツールが存在するCI/CDの領域に新たなツールが追加された形になる。

Yahoo! JapanはScrewdriver.cdを紹介

Yahoo! JapanはScrewdriver.cdを紹介

NTTテクノクロスは、マネージドで提供されるOpenStackであるManagedStackとDPDKの可視化を展示していた。

NTTテクノクロスのブース。DPDKは玄人好み

NTTテクノクロスのブース。DPDKは玄人好み

レッドハットは展示というよりも、この春に新しくなったロゴ入りのノベルティを大量に持ち込んで、参加者に配る施策を実施。シャンパングラスからスキレットまで、あまり他社が使わないようなグッズが好評だった。

レッドハットはロゴ入りグッズの物量で勝負

レッドハットはロゴ入りグッズの物量で勝負

マクニカソリューションズは、DevSecOpsを提唱するTwistlockを展示。Palo Alto Networksに買収されるTwistlockのソリューションが今後どうなるのか、興味は尽きない。

マクニカソリューションズはTwistlockをメインに展示

マクニカソリューションズはTwistlockをメインに展示

ファーウェイが開発を推進するストレージソリューション、OpenSDSも展示を行っていた。日本でのコミュニティ活動が活発になることを期待したい。

OpenSDSのブース

OpenSDSのブース

中国では多くの顧客を獲得しているRancherもブースを展示。お馴染みの牛柄が目立っていた。

Rancherのブース

Rancherのブース

展示エリアでは定番のステッカーの配布も行われていた。F5 Networksに買収されたNGINXはステッカーでも相乗りする形となった。

イベントの定番であるステッカーの配布も

イベントの定番であるステッカーの配布も

エンジニアの求人を行うジョブボードも設置され、多くの企業が情報を貼り出していた。欧米のカンファレンスのジョブボードでは手書きがメインだが、予めA4の用紙を用意して貼り出すのが日本式か。オイシックス・ラ・大地の「Spring Boot」「Kubernetes」の下に「野菜あります」という書き込みに愛嬌を感じる。

ジョブボードには多くの求人情報が

ジョブボードには多くの求人情報が

初日夜のパーティも大盛況となった。途中で食事が足りなくなったという経験は、来年に活かしたいところ。

パーティも大盛況

パーティも大盛況

来日したOpenStack Foundationのメンバーもパーティに参加していた。

OpenStack Foundationのメンバーも参加

OpenStack Foundationのメンバーも参加

2010年に創設されたOpenStack Foundationは、この7月で9周年を迎えたということでバースデー・ケーキが用意された。

OpenStack Foundationの9周年を祝うケーキ

OpenStack Foundationの9周年を祝うケーキ

ケーキを食べる直前のNTTの水野氏

ケーキを食べる直前のNTTの水野氏

セッション会場の冷房が効き過ぎ、パーティの食事が足らない、などのマイナスポイントはあったものの、参加者からのアンケートによれば多くの参加者が満足を感じたというカンファレンスとなった。オープンソースソフトウェアに関する有償のカンファレンスとして、良質のセッションとコミュニティの交流の場を提供するイベントとして、来年のカンファレンスにも期待したい。

著者
松下 康之 - Yasuyuki Matsushita
フリーランスライター&マーケティングスペシャリスト。DEC、マイクロソフト、アドビ、レノボなどでのマーケティング、ビジネス誌の編集委員などを経てICT関連のトピックを追うライターに。オープンソースとセキュリティが最近の興味の中心。

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