写真で見るCloudNative Days Tokyo 2019
CloudNative Days Tokyo 2019は、セッション、トレーニング、コミュニティミーティング、そしてスポンサーブースでの展示も大盛況となった。今回は、展示ブースの紹介と初日に行われたパーティの様子を紹介する。
オレンジ色のブースで目立っていたCanonicalのブース。Ubuntuを全面的に推す形の展示となった。一時期の対外的な活動が抑えられていた時期から脱して、また元気になってくれるだろうか?
GMOインターネットは展示ブースでエンジニア2名による「OpenStackバージョンアップ対決」と題して、2日間通してOpenStackをバージョンアップする作業を見せる形の展示を行った。新卒3年目のエンジニアは初日から実施、経験のあるエンジニアは2日目からスタートと、大いにハンデがある状態での競争となった。ステッカーやパンフレットの配布以外にはサービスの訴求がなく、主にエンジニアの雇用を目的とした展示と思われるが、実際にどのくらい求人への応募があったのか、後日談を聞いてみたいと思わせる内容となった。
LINEは、自社で運用しているOpenStackの解説を展示ブースで行っていた。非常に詳細なパネルを熱心に読み込む参加者が絶えないのは、インターネットサービスの裏側を知りたいという参加者のニーズにマッチしていたのだろう。
昨年のJapan Container Daysではエンジニア募集を前面に出して展示を行っていたサイバーエージェントのブース。小さい規模ながら、多くの参加者が足を止めていた。
モニタリンサービスのDatadogは、お馴染みの縦型に配置したモニターでDatadogのデモを実施。モニタリングサービスとしてはもはや定番のDatadogだが、デモは好評で常に参加者が立ち止まっていたという印象。
CI/CDツールのCircleCIは、デモよりも説明員による説明とTシャツの配布で集客中。
VA LinuxはOisixとのコラボレーション展示となった。無料で配布していた野菜ジュースが好評。
Yahoo! Japanのブースは、自社で開発しオープンソースソフトウェアとして公開しているCI/CDツールのScrewdriver.cdを紹介。すでに多くのツールが存在するCI/CDの領域に新たなツールが追加された形になる。
NTTテクノクロスは、マネージドで提供されるOpenStackであるManagedStackとDPDKの可視化を展示していた。
レッドハットは展示というよりも、この春に新しくなったロゴ入りのノベルティを大量に持ち込んで、参加者に配る施策を実施。シャンパングラスからスキレットまで、あまり他社が使わないようなグッズが好評だった。
マクニカソリューションズは、DevSecOpsを提唱するTwistlockを展示。Palo Alto Networksに買収されるTwistlockのソリューションが今後どうなるのか、興味は尽きない。
ファーウェイが開発を推進するストレージソリューション、OpenSDSも展示を行っていた。日本でのコミュニティ活動が活発になることを期待したい。
中国では多くの顧客を獲得しているRancherもブースを展示。お馴染みの牛柄が目立っていた。
展示エリアでは定番のステッカーの配布も行われていた。F5 Networksに買収されたNGINXはステッカーでも相乗りする形となった。
エンジニアの求人を行うジョブボードも設置され、多くの企業が情報を貼り出していた。欧米のカンファレンスのジョブボードでは手書きがメインだが、予めA4の用紙を用意して貼り出すのが日本式か。オイシックス・ラ・大地の「Spring Boot」「Kubernetes」の下に「野菜あります」という書き込みに愛嬌を感じる。
初日夜のパーティも大盛況となった。途中で食事が足りなくなったという経験は、来年に活かしたいところ。
来日したOpenStack Foundationのメンバーもパーティに参加していた。
2010年に創設されたOpenStack Foundationは、この7月で9周年を迎えたということでバースデー・ケーキが用意された。
セッション会場の冷房が効き過ぎ、パーティの食事が足らない、などのマイナスポイントはあったものの、参加者からのアンケートによれば多くの参加者が満足を感じたというカンファレンスとなった。オープンソースソフトウェアに関する有償のカンファレンスとして、良質のセッションとコミュニティの交流の場を提供するイベントとして、来年のカンファレンスにも期待したい。
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