PR

米Red Hat「Ansible 2.1」提供開始、プライム・ストラテジー「KUSANAGI RoD」β版無償提供、ほか

2016年6月3日(金)
吉田 行男
米国Red Hat社は5月31日、オープンソースのIT自動化フレームワークの最新版「Ansible 2.1」の提供開始を発表しました。

こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。

今年の5月は記録的な暑さで、東京では「5月の最高気温の平均値」が過去140年間で1位でした。また、25度以上の「夏日の日数」も過去最多だったようです。ところが、この週末は6月としては記録的に強い寒気が流れ込んでくるようで、相変わらず体調管理の難しい季節が続きます。十分に注意しましょう。

今週もOSSに関する注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧下さい。

Red Hat、「Ansible」最新版はコンテナ・Windows・Azureに対応

米国Red Hat社は5月31日、オープンソースのIT自動化フレームワークの最新版「Ansible 2.1」の提供開始を発表しました。Ansibleはネットワーク設定やクラウド展開、開発環境の構築といったルーチン活動を自動化することで、より早く容易にITアプリケーションや環境を展開できるフレームワークです。2.1ではMicrosoft Windows環境をサポートし、単一の自動化プラットフォームでクロスプラットフォームの完全自動化が利用できるようになりました。また、コンテナに対するサポート拡充も図っており、「docker-service」という新しいモジュールに加え、Ansibleの既存のDockerモジュールを書き直して導入しました。

(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2016/06/01/043/

プライム・ストラテジー、WordPress高速実行環境「KUSANAGI」のDockerイメージβ版を無償提供

プライム・ストラテジーは5月31日、WordPressの高速実行環境「KUSANAGI」をDocker化した「KUSANAGI Runs on Docker」(以下、KUSANAGI RoD)のβ版を無償提供すると発表しました。KUSANAGIはプライム・ストラテジーが仮想マシンイメージとして開発し、オープンソースライセンスで無償提供するWordPressの実行環境です。KUSANAGI RoDはクリエーションラインの支援を受けてプライム・ストラテジーが開発し、2社が協力して検証しました。なお、KUSANAGI RoDのDockerイメージは、Docker向けのコンテナ共有サービス「Docker Hub」からダウンロードできます。

(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20160531_760046.html

オープンソースライセンス管理団体OSI、ライセンス情報を提供するAPI「Open Source License API」を公開

米国のオープンソースライセンス管理団体「Open Source Initiative」(以下、OSI)が5月25日、機械可読のOSI承認ライセンスを提供する「Open Source License API」プロジェクトを発表しました。ライセンス情報を提供するサーバも公開されており、HTTPでリクエストを送ることでJSON形式でライセンス情報を取得できます。OSIはOSSの推進・保護を目的とする団体で、GPLなど約80種類のオープンソースライセンスの承認も行っています。今回OSIはOpen Source License APIとして、機械可読なOSI承認ライセンスを公開し、OSI承認ライセンスに関するメタデータを含み、外部ソースとの統合などに利用できます。

(参照記事:https://osdn.jp/magazine/16/05/31/150000

SUSE、「SUSE Linux Enterprise Live Patching」― パッチ適用中の再起動不要

ノベルは5月26日、「SAP HANA」や「SAP NetWeaver」を企業システムで運用するエンタープライズLinuxユーザに向けて、システムパッチ適用時の再起動を不要とする「SUSE Linux Enterprise Live Patching」を国内で発表しました。サービスの可用性が向上し、ダウンタイムのコストを削減できるとしています。「SUSE Linux Enterprise Live Patching」は実行中のカーネルを中断させずにアップデートする一連のパッケージを提供します。「SAP HANA」のシャットダウンやサーバの再起動なしに「SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications」にパッチを適用できます。

(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2016/05/27/317/

NECがSpark上で使える分散型の機械学習技術を開発、約110倍に高速化

NECは5月26日、データに混在する複数の規則性を分散コンピューティング環境で100倍以上高速に発見する技術「分散版異種混合学習技術」を開発したと発表しました。コンピュータ1台のメモリーには収納しきれない大規模データを分析するのに適しており、例えば、大手金融機関のATM残高予測や大規模通信事業者の解約予測など、数千万件以上のサンプルでデータを解析できます。今回は、Apache Sparkをベースにしたもので、複数のコンピュータにランダムにデータを配分し、それぞれが局所的に予測モデル群の生成と学習を行います。

(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/052601514/

編集後記

5月31日に約2年2月ぶりに火星と地球が最接近し、最近10年間で最も近い距離になりました。最接近する火星は「スーパーマーズ」と言われ、日没とともに南東の空に現れ、夜遅くには南の空に赤く光る様子が観測できます。天候に恵まれれば1週間程度は肉眼でも見えるそうです。夜空を見上げて、少し壮大な宇宙に思いをはせてみてはいかがでしょうか?

株式会社日立ソリューションズ
2000年頃より、Linuxビジネスの企画を始め、その後、オープンソース全体の盛り上がりにより、Linuxだけではなく、オープンソース全般の活用を目指したビジネスを推進している。
現在の関心領域は、OpenStackを始めとするクラウド基盤、ビッグデータの処理基盤であるHadoop周辺及びエンタープライズでのオープンソースの活用方法など。
 
株式会社日立ソリューションズ 技術開発本部
オープンソース技術開発センタ 主管技師

連載バックナンバー

OSSコラム

SQL Server v.Next CTP 1.3 Linux版も含めて公開、GoogleのTensorFlowが1.0に、ほか

2017/2/24
OSS界隈に造詣が深い吉田行男氏が、この一週間に起きたOSS業界の注目すべきトピックをセレクトして、お届けします。
OSSコラム

MSが「Azure IP Advantage」を発表、インテル「BigDL」をオープンソース化、ほか

2017/2/17
OSS界隈に造詣が深い吉田行男氏が、この一週間に起きたOSS業界の注目すべきトピックをセレクトして、お届けします。
OSSコラム

「LibreOffice 5.3」公開、UIプロジェクト「MUFFIN」を初導入、ほか

2017/2/10
OSS界隈に造詣が深い吉田行男氏が、この一週間に起きたOSS業界の注目すべきトピックをセレクトして、お届けします。

Think IT会員サービス無料登録受付中

Think ITでは、より付加価値の高いコンテンツを会員サービスとして提供しています。会員登録を済ませてThink ITのWebサイトにログインすることでさまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think IT会員サービスの概要とメリットをチェック

他にもこの記事が読まれています