温度変化や歩行も「感じ」られるVR用全身外骨格インターフェース

2017年6月19日(月)
Mogura VR
本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

6月14日から16日まで、世界最大規模のゲーム見本市、Electronic Entertainment Expo 2017(E3 2017)が開催され、ゲームを中心としたVRコンテンツが多数発表されるなど、大変賑わいました。

グーグルのTango開発ディレクターが語る、Tangoの特徴とこれからの可能性

2016年以降、グーグル、マイクロソフト、アップルやフェイスブックといった大企業が、開発者向けカンファレンスでARの活用に関するいろいろな取り組みを発表しています。昨今、ますますARに注目が集まっていますが、その中で、グーグルのProject TangoのエンジニアリングディレクターであるJohnny Lee氏に、米メディアRoad To VRの記者がGoogle I/Oの会場でインタビューを行いました。その内容をまとめて記載しています。

グーグルの「Tango」は、スマートフォンに通常搭載されているカメラに加え、魚眼カメラ、デプス(深度)センサーの3つのカメラ・センサーを内蔵するシステムです。Tangoは、デプスセンサーがあることにより、カメラ映像にデプス情報を合成、その結果を用いて、現実のオブジェクトが何であるかを認識できます。

Lee氏は、「現実の認識が一番難しい点であり、各カメラ単体では認識するのが難しく、カメラの情報を融合することが重要だ」と述べています。

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グーグルのTango開発ディレクターが語る、Tangoの特徴とこれからの可能性
http://www.moguravr.com/google-ar-tango/

VR開発環境が無料提供される「アドバンスドテクノロジーラボ」が公開

株式会社リクルートテクノロジーズは、エンジニア向けに無料で開発スペースを提供する「アドバンスドテクノロジーラボ(ATL)」を公開しました。

オープニングレセプションでは、同社CTO米谷修氏によるATLの説明が行われました。米谷氏はまず、VR機材をはじめ、最先端の機材や開発環境は高価格で、しかも日々新しいものがリリースされており、資金に余裕のない学生やクリエイターにとってはキャッチアップが難しい現状を紹介しました。

そこで、ATLでは「学生や一般エンジニア・クリエイター、小規模な企業などが思いついたアイデアを自由に実戦できる場を『新しい技術に取り組みたい造り手』に提供する無料のスペースにしていきたい」と米谷氏は述べています。

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VR開発環境を無料提供!「アドバンスドテクノロジーラボ」開設記念イベントをレポート
http://www.moguravr.com/vr-atl/

2025年のVRとARを有名ゲームデザイナーが予想「市場の成長は予想以上に遅くなる」

先週開催されたイベントAugmented World Expoにて、カーネギーメロン大学でゲームデザイナーのジェシー・シェル氏が、2025年のVRとARに関する将来予想について語りました。

シェル氏は、VR市場は成長を続ける予想がある一方で「さらなる成長のためには越えなければならない壁がある」と語りました。

シェル氏は、「I EXpect You To Die」というタイトルのVR脱出ゲームを開発したゲームデザイナーです。同ゲームはUnity Award 2015でBet VR experience賞を受賞するなど、人気のVRゲームの一つとなっています。

シェル氏の主張によると、VR市場規模は2025年までに75億ドルから225億ドルになり、ゲーム市場全体の5%から15%未満の市場規模になると予想。2020年までにVR市場は300億ドル、AR市場は900億ドルになるという予想をする他の見方は、楽観的であると主張しています。

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「市場の成長は予想以上に遅くなる」有名ゲームデザイナーが予想する2025年のVRとAR
http://www.moguravr.com/2025-vr-ar/

温度変化や歩行も「感じる」ことが可能 VR用全身外骨格インターフェースHaptX

触覚など、世界を体感することのできるデバイスの開発が世界中で進んでいます。

VRでの感覚の再現に取り組むAxonVR社は、VR内での歩行や、温度の変化、モノの硬さなどを体全身で感じることができる全身外骨格のインターフェースHaptXを開発しており、今回、アメリカの特許も取得したことが明らかになりました。

HaptXはマイクロ流体力学のテクノロジーを応用してデザインされたものです。VRでの接触点に局所的な圧力を与えて触感を再現するほか、VR内での歩行や温度の差、モノの表面の触感なども実現できるインターフェースです。モノの感触を再現する触覚レイヤーと、温度を再現するサーモレイヤーが全身を覆うように搭載されており、石を触ったときのざらざら感や、火の熱さなどもフィードバックされます。

本ニュースの詳細はこちら:
温度変化や歩行も“感じる”VR用全身外骨格インターフェースHaptX
http://www.moguravr.com/haptx-vr/

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