andLinuxのインストール方法!
192.168.11.0/24のネットワークの利用について
1ページ目のインストール時の注意点として、andLinuxはホストマシンとの通信のために192.168.11.0/24のネットワークを仮想的に構築することを説明しました。よって、すでに192.168.11.0/24のネットワークをホストマシンで利用している場合、インストール後にandLinuxのネットワーク設定を変更する必要があります。ここでは、変更する方法を説明します。192.168.11.0/24のネットワークを利用していなければ、変更する必要はありません。
デフォルトではandLinuxには192.168.11.150、ホストマシンには192.168.11.1のIPアドレスが設定されています。ここでは、andLinux側を192.168.200.150、ホストマシン側を192.168.200.1に変更するという例で解説します。
andLinux側の作業は、以下の3つです。なお、以下の操作はすべてandLinux Console上で行います。
1つ目が/etc/network/interfacesの変更です。eth1のIPアドレスを192.168.200.150に変更します。
2つ目が/etc/hostsの変更です。「windows-host」のIPアドレスを192.168.200.1に変更します。
3つ目が/etc/profileの変更です。ファイル中の「192.168.11.1」のIPアドレスを「192.168.200.1」に変更します。
ホストマシン側の作業は、以下の3つです。
1つ目がTAP-ColinuxのIPアドレスの変更です。「ネットワーク接続」に「TAP-Colinux」というandLinux用のネットワークが追加されています。これに割り振られているIPアドレスを192.168.200.1に変更します。
2つ目がXmingの設定変更です。andLinuxのインストールディレクトリに「Xming」ディレクトリがあります。このディレクトリの中にある「X0.hosts」というファイルの中に「192.168.11.150」というIPアドレスがあるので、これを「192.168.200.150」に変更します。
3つ目がレジストリの登録です。以下のキーに名前「IP」、データ「192.168.200.150」を「文字列値」で登録します。
\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\andLinux\Launcher
以上の変更を行い、ホストマシンのWindowsを再起動すれば完了です。
次回はandLinux上にLAMP環境を構築!
駆け足でしたが、以上がandLinuxのインストールと日本語環境の構築手順です。非常に手軽にWindowsと親和性の良いLinux環境を構築できることがわかったと思います。
さらにapt-getやSynaptic(図3)を利用し、Ubuntu Linuxに用意されているさまざまなパッケージをインストールすることで自分の好みの環境を簡単に作ることができます。
次回は、andLinux上にLAMP環境などを構築し、開発に利用する方法について紹介していきたいと思います。