スマホVRにポジショントラッキングを AR技術がカギ

今週は、VRヘッドセットを無線化するキット「TPCast」がHTC Viveに加えてOculus Riftにも対応するとのニュースが報じられました。

PC接続型VRヘッドセットは、VRヘッドセットの中では最も高性能ですが、有線接続であることがネックとなっています。有線はどうしても動ける範囲が限られるほか、VR内でもケーブルの存在を気にする必要があり、没入感が損なわれるためです。この問題を解決するために、各社はスタンドアロンで動作するハイエンドのVRヘッドセットの開発に力を入れているほか、今回のTPCastのように無線化を目指す形もあります。

またモバイルVRの製品でもポジショントラッキングが可能になるなど、モバイルVRヘッドセットも高性能化が進んでいます。

今後どのようなVRヘッドセットの形が普及していくのか、注目が集まります。

3Dモデルが現実になじむARヘッドセット開発者版は2.5万ドル

Avegant Corporationは現在、ライトフィールド技術を用いたARデバイス用のディスプレイを開発しています。このディスプレイでは、オブジェクトをよりリアルに表示することが可能です。

本ディスプレイは開発者キットの出荷はすでに開始されており、価格はヘッドセット単体で2万5,000ドル、動作させるPCも合わせた一式で3万2,500ドル（約352万円）です。

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3Dモデルが現実になじむ ARヘッドセット開発者版は2.5万ドル
http://www.moguravr.com/avegant-corporation-ar/

HTC Vive無線化キットの「TPCast」がOculus Riftにも対応へ

TPCast社は、同社の開発するHTC Vive無線化キット「TPCast」がOculus Riftにも対応する旨を発表しました。

TPCastは、PC接続型のVRヘッドセットを無線化する外部デバイスです。本デバイスを使用すると、ユーザーがVR体験中、ケーブルを気にせず自由に動けるようになります。

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HTC Vive無線化キット『TPCast』Oculus Riftにも対応へ
http://www.moguravr.com/tpcast-oculus-rift/

徐々に明らかになる次世代VRヘッドセットのコア技術

VRメディアのRoad to VRにて公開されたValveのプレスリリースは、液晶パネル技術が進歩したことで、高速かつ低遅延・高精細な映像を表示可能な液晶パネルが登場したことに言及しました。次世代のVRヘッドセットでは、このような液晶パネルを採用したデバイスが数多く登場する可能性があります。

Valveは、ゲーム配信プラットフォームSteamの運営企業であり、現在VRハードウェアメーカー向けに独自のVR用コア技術の提供を行っています。

同社はその他にもVRヘッドセット用のカスタムレンズのほか、新型トラッキング技術の開発も進めており、次世代VR用コア技術が少しずつ明らかになってきました。

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徐々に明らかになる次世代VRヘッドセットのコア技術
http://www.moguravr.com/valve-vr-core/

スマホVRにポジショントラッキングを AR技術が鍵

現在、スマートフォンを使ったモバイルVRでは、頭を動かすだけで身体を動かすことができるポジショントラッキングには対応していないものがほとんどです。

VR/AR開発企業のFusedVRは、スマートフォンを使ったモバイルVRにて、外部センサーなしでポジショントラッキングを可能にする技術を開発しています。

同社はグーグルのARプラットフォームARCoreに対応したGalaxy S8とモバイルVRヘッドセットGear VRを用いたポジショントラッキング対応モバイルVRを開発、デモ動画を公開しています。

同様の事例は、日本国内でも「エロマンガ先生VR」にて、アップルのARKitを用いた形で発表されています。

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スマホVRは壁を乗り越えられるか AR技術が鍵に
http://www.moguravr.com/arcore-bring-positional-tracking/

※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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