指標化するユーザビリティ 2

もっとWebサイトにあった指標でチェックしたい!

もっとWebサイトにあった指標でチェックしたい!

 指標化のメリットは、担当者によりあいまいであるユーザビリティの考え方と使い勝手の良さを、わかりやすく明確にし、ユーザビリティの評価ができることにあります。

 ここまでの流れの中で一番に理解していただきたいことは、「指標化によりどれだけユーザビリティの評価がしやすくなるのか」ということです。設定した指標にのっとっているか、いないかについて、これだけのチェックでユーザビリティが改善されるのであれば、とても効率よくユーザビリティ対策ができます。

 また、一度作成したユーザビリティ指標は、対象Webサイトのユーザビリティガイドラインとしても活用することができます。同じWebサイト内であれば、その指標に沿ったページをデザイン・構築することで、一定の基準をクリアしたユーザビリティのページが量産可能となります。

 このように、ユーザビリティを指標化してチェックすることは、チェック自体を効率的にするだけでなく、Webサイトのクオリティー管理にも役立ってきます。

 人それぞれ意見が異なり、概念ではあいまいであるユーザビリティを、指標化することでチェックしやすくする、指標化のメリットはご理解いただけましたでしょうか。

 そこで、次に疑問として浮かぶのは、どのようにWebサイトの指標を作っていくか、と言うことになるかと思います。

Webサイトの目的やターゲットで指標も変わる!

 あなたの担当する、または制作したWebサイトの目的とはどのような目的でしょうか。

 「購入」「お問い合わせ」「サービスの申し込み」「資料請求」「店舗誘導」など、いくつかあると思います。また、ターゲットの属性はどのような層でしょうか。「年齢」「性別」「職業」「生活習慣等」「ターゲット」の分類はできていますでしょうか。

 Webサイトのユーザビリティは、決して同じものはなく、それぞれのWebサイトの目的やターゲット、ほかにも、広告や流入経路、訪問者の予備知識など、さまざまな要因によって形成されるものです。

 つまり、ユーザビリティの指標もWebサイトによって異なるものになり、オリジナリティーがないと、本当に効果があるものになり得ません。

 それでは、サイトにあったユーザビリティ指標の作成を実現するためには、どのような行程が必要なのでしょうか。

 次回では、Webサイトの目的にあったユーザビリティ指標の作成を実現させるために、自身のWebサイトをもっと理解するための調査手法やユーザビリティ調査について紹介します。

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