もふもふちゃん、コミックマーケットにいく!
Chap2:参加準備編
楽しむためには事前準備が肝心
「コミックマーケットについてはなんとなく理解ができたよ!でも、炎天下の中イベントに参加するのだから重装備しないといけないのかな?ふらっと立ち寄れる場所ではないことはわかるけど、具体的にどんな準備をすればいいのかなあ?」
もふもふちゃんが心配しているように、夏のコミックマーケットは暑い中で行われます。冬のコミックマーケットは外は寒いのに会場内は暑いというハイブリッド構成です。重装備とまではいきませんが、何事も準備をしておけばバッチリ楽しめます!どんな準備をすれば良いのかをみていきましょう。
サークルチェック
同人誌即売会の醍醐味といえば、サークルチェックです。サークルチェックとは、即売会に参加するサークル(本を頒布する参加者の集まり)のリストを確認し、当日どのサークルの頒布物を閲覧・購入するか決める行為を指します。
コミックマーケットは非常に多くのサークルが参加します。普通の即売会のように全てをじっくりと閲覧することは難しいので、気になるサークルの配置を調べておくことは重要になってきます。
気になるサークルの見つけ方をいくつか紹介します。
サークルを見つける方法その1:サークルカタログを利用する
公式のサークルカタログが販売されています。こちらを利用してサークルチェックを行う方法が主流となっています。冊子・DVD版の2種類が存在し、全国の書店や同人ショップなどで購入できます。
サークルカタログを利用するメリットとして、
1. 全参加サークルのサークルカットが一覧で掲載されており、気になるサークルを見つけやすい
2. 会場の地図が付いてくる(冊子の場合、すぐに切り離して携帯できます)
3. サークルカタログ自体にもコミックマーケットの評論・4コマ漫画・1コマレポートなどが付属しており、読み物として楽しめる
などが挙げられます。特に2番目はコミックマーケット当日にかなりの威力を発揮します。地図と現在地を照らし合わせることで迷うことなく移動ができるため、方向音痴の筆者にとっては必須アイテムです。ビックサイト内を移動するための導線(進行方向)もサークルカタログに記載されているため、初めて参加される方は冊子版サークルカタログを購入することを強くおすすめします。
サークルカタログにはコミックマーケット参加時の諸注意も記載されています。基本的に、参加者は注意書きの内容を把握しているものとして運営されています。プロダクトを利用するときはまず公式ドキュメントのチュートリアルを参照するのと同じように、コミックマーケットに参加する場合はサークルカタログを利用して参加ルールを把握していきましょう。
サークルカタログを利用してサークルチェックをするデメリットとしては
1. サークルカットから得られる情報が全てなので、何を販売するのか?を把握できないことがある
2. サークルの運営者のSNSアカウントなどはサークルカタログから直接探すことができない(サークルカットにアカウント名が載っていれば良いですが…)
3. 冊子版の場合、保管場所をかなりとる
などが挙げられます。しかし、メリットの方が大きいため、はじめてのコミックマーケット参加者はサークルカタログを購入しましょう1。
サークルを見つける方法その2:Webカタログを利用する
同人誌即売会の申し込みを受け付ける業務を運営するCircle.msが、コミックマーケットに参加するサークルをWeb上に掲載しています。こちらを確認してサークルチェックをする方法もあります。
Webカタログを利用してサークルチェックをするメリットは
1. サークルの頒布物情報を参照できる
2. サークル運営者のSNS情報を参照できる
3. スマートフォンからもサークルチェックができる
などが挙げられます。
サークル運営者はSNSを利用してサークルの頒布物を宣伝することが多いため、興味を持ったサークルのSNS情報をすぐに探すことができるメリットは大きいです。頒布物情報を参照すれば、サークルの頒布物を事前に把握することができます。お目当ての物を効率よく手に入れるためには必須の情報です。
また、当日会場内で「あれ?あのサークルはどこにあるんだっけ…?」となってしまった場合、Webカタログを利用すればサークルの配置を探すことが可能です。ただし、お手持ちのスマートフォンの充電と電波の混雑状況によっては利用できない可能性があります。なるべく事前にサークルチェックはおこないましょう。
Webカタログを利用するデメリットは、次の3つが挙げられます。
1. サークルの詳細情報がWebカタログに反映されるかどうかは サークル次第である
2. ある程度事前に確認する対象ジャンルを絞り込んでおかないと探すのが大変
3. Webサービスのため、サーバーの負荷状況によっては利用できないタイミングがある
特に1番目のデメリットは大きく、サークル側が情報を記載しなければWebカタログから得られる情報はサークルカットと配置の情報のみとなります。これではサークルカタログと情報量が変わりません。Webカタログの情報量の多さはサークル側に依存する、ということを念頭に利用すると良いでしょう。
サークルを見つける方法その3:SNSやWebサイトの情報を活用する
コミックマーケットの1週間前から前日になると、サークル参加者は一斉にお品書きと題してSNSに頒布物の価格・表紙・試し読みを投稿し始めます2。また、BOOTHやとらのあななどの同人誌を販売できるサイトに頒布物の販売リンクを作成するサークルもいます。この辺りをチェックすることで、サークルの頒布物がわかります。サークルカットを見て気にはなっているけれど、実際に足を運ぶかを迷う場合、サークル参加者のSNSを確認してみると良いかもしれません。
SNSやWebサイトの情報が存在するかはサークル参加者に委ねられているため、ここではメリット・デメリットをあげることはしません。
また、CodeZineでは毎回コミックマーケット特集として、サークル参加者の情報をリスト化する特集を組んでいます。コミックマーケット94でも実施されるかは不明ですが、こちらも一緒に確認してみると良いでしょう3。
膨大な情報量の海からお目当てのサークルを探すのは大変ですが、当日を楽しむためにも念入りにサークルチェックをしましょう。遠足前日のようなワクワク感を楽しむことができ、筆者のコミックマーケットはサークルチェックから始まっていると言っても過言ではありません。
(3ページ目に続く)
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