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  インタビュー

エージェントが売り込みたくなるフリーランスとは? 仕事が尽きないヒケツをWarisのスタッフがぶっちゃけた!

2018年11月16日(金)
八木 志芳(やぎ・しほ)

フリーランスによくある悩みの一つが「いかにして仕事を獲得するか」です。会社員時代のコネクションを活かせれば良いのですが、異業種や新天地での挑戦となると、それも難しいもの。そんな時に頼りになるのが、フリーランス向けに仕事を斡旋しててくれるエージェントの存在です。

エージェントに登録すれば、キャリアに適した案件を紹介してくれますが、ただ登録して紹介を待っているだけでは、なかなか仕事をもらえなかったりします。

なぜ、すぐに仕事が決まるフリーランスと決まらないフリーランスがいるのでしょうか。そこには、業務スキル以外にも求められるものがあるようです。

今回は、ビジネス系フリーランス女性と企業のマッチングサービスを行っている、株式会社Warisのスタッフの方々に、フリーランスが仕事を獲得する上で大切なことを語っていただきました。

【座談会の参加者】

●河 京子さん
株式会社Warisの共同代表。現在、福岡在住のため、この日はリモートで参加。

●蟻川理香さん
リクルーティングコンサルタントチーム ディレクター。10人ほどいる営業チームの統括。

●森 奈々絵さん
リクルーティングコンサルタント。第二子出産後1年未満となる昨年9月に、別業界からWarisへ転職。

●藤見慶子さん
クライアントのニーズに答えつつ、パートナーの心情にも寄り添うコーディネーター。

なお、司会進行はWarisのNさんにお願いしました。

N:今、Warisで活躍しているフリーランスの中で、人気の方はどういう方ですか?

  • 藤見:例えば、新規事業開発の案件を担当しているTさん。元々大手の電気メーカーに勤めていた理系の方で、旦那さんの福岡転勤を機に退職してフリーランスになったんです。
  • 蟻川:Tさんはメーカー時代に、社内ベンチャーに応募して、女性ならではの目線で新規事業の立ち上げを経験されています。今は大手メーカーで、その経験を活かした新規事業開発など、様々な案件で活躍しています。
  • :Tさんは、会った人がみんなファンになるぐらい明るくて、でも謙虚で、だけど、ちゃんと提案できるプロフェッショナルで、信頼がありますよね。
  • :謙虚だけど卑屈すぎず、肩の力が抜けた感じですよね。
  • 藤見:あとは、明るくて人懐っこいFさん。事業開発で、社長の右腕的なポジションを担当されています。

株式会社Waris マネージャー 藤見慶子さん

N:社長の右腕的な女性って、ガツガツしているイメージですけど、Fさんはそんな感じではないですよね。

  • 藤見:全然ガツガツしている感じはなくて、前に出ることなく、社長の思いを引き出して資料に落とし込むのが上手い。そこが彼女の強みですね。
  • :Tさんも同じような感じだよね。傾聴して引き出すのが上手い。

N:人間性も大事ですよね。経験より人間性を重視して採用されることってありますか?

  • 蟻川:全く経験がない人が採用されるのは難しいけれど、「自分はこういう経験があるから、この部分ではお役に立てる、それ以外の部分は経験がないけれど、ぜひチャレンジしたい!」という感じで、一つの経験を活かして前向きに売り込んで採用されるケースはありました。Kさんは、まさにそのパターン!Warisには元々営業企画で登録していたんですけど、今はマーケティングとか広報もされていてます。
  • :Kさんは評価もされて、報酬も上がっているよね。
  • :Kさんは本当に意欲的で、Warisへ「こういうことをやりたい!」と頻繁に連絡してきました。
  • 蟻川:やっぱり自走性があるというか、言われたことだけをするのではなく、期待以上のパフォーマンスを発揮される方は評価が高いし、こちら側も売り込みやすいですね。

株式会社Waris リクルーティングコンサルタントチーム ディレクター 蟻川理香さん

N:Warisで人気のフリーランスについて教えてもらいましたが、「このフリーランスは売れる!」っていう方に共通する特徴はありますか?

  • :ロジカルに話せるとか、地頭力を感じさせるとか、あとは、コミュニケーション能力は大切です。
  • 蟻川:今まで名前を出した方々にも共通しているんですが、みんな聞くのが上手い。「あっ、ついつい話しちゃったな」と思わせるぐらい、相手の要望を上手く引き出せる能力が大事になってきますよね。
  • :そういう人に自然と仕事も集まってくるよね。
  • 蟻川:でも、すごいロジカルな人が求められるかと思いきや、そういう人は企業側から「コンサルタント色が強すぎる」と言われてNGを出されることもある。コンサルタントって仕事ができる代表のようなイメージなのに、Warisのお客さんには組織づくりの段階のベンチャー企業が多いからなのか、一緒になって手足を動かしてくれる人が求められる傾向にあります。
  • :今まで依頼したコンサルタントは戦略だけで実務はしてくれない、という不満を持っている企業からは、実務まで一緒に行ってくれる人が欲しいという要望がありますよね。

株式会社Waris リクルーティングコンサルタント 森 奈々絵さん

N:なるほど。Warisで売れているフリーランスの人って、ぶっちゃけ年収どのぐらいなんですか?

  • :売れっ子だと、1000万円を超えることもあります。

N:すごい!ビジネス系フリーランスで年収1000万円に行くためには何が必要ですか?

  • :企画・戦略・立案ができるかが大事ですよね。経験がない方でも、経験のある方の付き人になって修行させてもらうというステップを踏む方もいます。やっぱり現場体験を踏まないと任せてもらえないので。
  • 蟻川:あとは、一度信頼関係を築いた先で、新たな領域でチャレンジさせてもらう人もいます。「チャンスは待っていても来ない、自分で動かないといけない」とわかっている人が良いですね。

株式会社Waris 共同代表 営業チーム総括 河 京子さん

N:日本人だと控えめな人も多いですけど、自分で積極的に動くことも大切なんですね。稼いでいるフリーランスを日々見ていると思いますが、みなさんはフリーランスになりたいですか?

  • 蟻川:私は一周回って、今はフリーランスじゃないな、と思っている。元々、Warisに入社した時は、フリーランスという選択肢もあったんだけど、私はチームで働くことでモチベーションが上がるタイプだとわかったから。自由な働き方にも憧れるけど、今はきちんとした所属先がある方が良いかなと思っています。
  • :私はなりたい!私は動物占いでいうとオオカミで、常に自由でいたいという欲求があるんですよ(笑)。
  • :フリーランスってハードルが高いってイメージがあって、Warisに入ってもやっぱりハードルが高いと思っているんですが(笑)、いろいろな案件を見て、どんな風に仕事が成り立つか、自分のスキルの切り出し方がわかった。元々、両親も自営業で、会社に属するというのが全てではないと思っているので、フリーランス的働き方もありかなと思っています。
  • 藤見:私はフリーランスには絶対向いていないと思う!私はサポートする業務が好きで、自分1人だと立ち位置がわからなくなっちゃいそうだから。
  • 蟻川:でも、藤見さんは全く新しい仕事を作り出しそう!フリーランスを超えて、お店を作るとか!!私も、そういう風に、新しいものを見つけたら、フリーランスになるかもしれない。
  • :私はよく「遠くに行くならチームで行け、早く行くなら1人で行け」というネイティブアメリカンの格言を使うんだけど、今、私はWarisで実現したいことが難しいことだからチームに所属しているけど、もし、ほかで成し遂げたいことができたらフリーランスになるかもしれない。常に、自分が何を成し遂げたいかを考えている。

N:では、どんな人がフリーランスに向いているのでしょうか?

  • :ポジ子(ポジティブな人) だよね! とにかく前向き!
  • 蟻川:楽観視ができる人は強いですよね。根っこがポジティブな人って、悩みがあっても、乗り越えていけるから。例えば、目の前に子育てという悩みがあって仕事との両立に悩んでいたとしても、後押しできる。

N:負けず嫌いの人はフリーランスに向いてると思いますか?

  • :フリーランスって、自分の持ち味を活かす働き方で、人と競い合うという概念がない人が多いかもしれないですね。
  • 蟻川:フリーランスって孤独だし、会社員の友達とか周囲の人と比べる人だとメンタルが持たないかも。
  • :あと、フリーランスに大事なのは、過去の成功体験に縛られないこと!苦労している人の多くは、過去の成功体験に縛られすぎる人。自分で、自分をアップデートしていくことができる人が大事ですね。
  • 蟻川:自分を客観視できて、ちゃんと自分なりに自分の評価をできる人が、フリーランスとして活躍し続けられる人だと思います。

* * *

求められるフリーランスとなるためのヒントがたくさん飛び出した今回の座談会。どんな職種でも「ポジティブで意欲的に、そして、相手のリクエスト以上のパフォーマンスをする」ができる人が求められているようです。

もし、フリーランスとして明確にやりたい仕事があるのなら、Warisのようなエージェントを通して、積極的に行動を起こしてみてはいかがでしょうか?

著者
八木 志芳(やぎ・しほ)
ラジオDJ/ナレーター(F Factory Japan所属)
大学卒業後、IT企業・レコード会社を経て、福島県のラジオ局にてアナウンサーとしてのキャリアをスタート。2017年11月にフリーのラジオパーソナリティー・ナレーターとなり、同時にライターとしての活動も始める。アナウンサー・ライターとしてインタビューしてきた人数は500人以上。茨城放送「Sunday 10Carat Numbers」出演中。


▼Twitterアカウント
:https://twitter.com/ShihoYagi

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