最適なエディタを探そう!
デバッグ環境を便利にしよう
PHPでデバッグと言うと、一般的にはvar_dump関数を使って変数の状態を表示するいわゆる「プリントデバッグ」が一般的でした。しかし、この手法だと調べたい箇所に1行ずつvar_dump関数を埋めなければならず非常に面倒でした。
しかし最近では、「Zend Debbuger(http://downloads.zend.com/pdt/server-debugger/)」や「XDebug(http://xdebug.org/)」と組み合わせ、エディタからPHPスクリプトの実行をするばかりか、PHPでもブレークポイントを指定しての変数の確認やステップ実行をすることが可能になっています。
こういった機能を利用するには、今までだとZend Studioを購入するしかありませんでした。しかし、現在は無償で手に入る開発環境であるPDTを使うことで上記のようなデバッグ環境が誰でも手に入ります。無償の環境で対応したことで、今までPHPではほとんど見られなかった総合開発環境を使ってのデバッグが一般的になるかもしれません。
PDTからZend Debbugerを使う設定は「文系大学的IT系の悲哀(http://liosk.blog103.fc2.com/blog-entry-13.html)」などにまとめられていますので、参考になるでしょう。
新たな開発環境が仲間入り?
2008年3月始めにMicrosoftから「Expression Studio 2」のベータ版がリリースされました。Expression Studioは、MicrosoftのWebデザイナツールスイートです。今回、Expression Studio 2に含まれるWebデザインソフト「Expression Web」がPHPに対応したそうです。以前のバージョンではPHPに対応しておらず、PHPの開始・終了タグである「」は無効なタグとして認識されていました。しかし、PHPに対応したと言っても実際に「使える」のかはわかりません。
そこで次回は実際にExpression WebのPHPへの対応がどの程度なのかを見ていこうと思います。また、第3回ではPDTを取り上げ、PHPのエディタを選ぶ際のポイントをまとめていきます。