Gaucheで超高生産性Webアプリ!
テンプレートエンジンを使ったWebアプリケーション
図2に、テンプレートエンジンを使ったWebアプリケーションのrender関数を示します。では、レベルが下(コードの最後)の方から説明していきましょう。
expand-templ、templ-render、templ-render関数
expand-templ関数は、テンプレートの文字列を受け取り、それを対応するGaucheのプログラムに変換します。" n: "は、"(dotimes (i 3) (display \"n:\" port) (display (+ i 1) port))"というプログラムに変換されます。
この関数は、正規表現を使い、の前、中、後に分解し、中の部分はdisplay関数呼び出しに変換し、前後の部分はexpand-templ関数を再帰的に呼び出した結果の文字列をつないでいます。の処理も同様です。、が無い部分は文字列として出力するdisplay関数に変換しています。ここでformat関数を使っているのは"や\を エスケープする(\" \\に置き換える)ためです。
templ-func関数は、expand-tmpl関数の結果に、文字列ポートのオープン、文字列の取り出しを追加し、lambda式を組み立てています。例えば、(tmpl-func " n: " '(a b))は、"(lambda(a b) (let1 port (open-output-string)(dotimes (i 3) (display \"n:\" port) (display (+ i 1) port) (get-output-string port)))"に変換されます。varsにはテンプレートの中で使われている変数名のリストを渡します。
ここでlet1は、letの変数が1つしか無い場合を簡潔に記述できるマクロです。file->string関数は指定されたファイルを読み込み文字列として戻す関数です。
templ-render関数が、テンプレートエンジンのメイン関数となります。templ-func関数からの戻り値は文字列です。その文字列をread-from-string関数S式に変換しています、さらにそのS式をeval関数に渡すことでそのS式を評価し、(lambda ...)を実行できる無名関数に変換しています。
apply関数でその無名関数にテンプレート内にある変数の値の入ったリストargsを渡し評価します。evalの第2引数は、リファレンスマニュアルを参照してください。evalは式を、applyは関数を評価する関数です。動的な言語ではこのようにインタプリタ自身を呼び出すことで、実行時にプログラムを動的に作成できます。
また今回、テンプレートを解釈し、直接S式を組み立てずに一度文字列にしています。これはの中のように、S式として完全でないものを簡単に扱うためです。
次にマクロについて解説していきましょう。