AS3.0用のライブラリを活用してみよう!
さまざまなAS3.0用のライブラリが登場
1つのサイトを構築するのに、すべてのロジックを自分で組み上げていくのは、かなりの労力を費やします。AS3.0が登場してから2年以上がたち、さまざまなAS3.0用のオープンソースライブラリが登場してきています。ライブラリを適材適所でうまく活用していくことが、Flash開発の現場では欠かせないものになってきています。
そこで、現在登場しているライブラリの中から、今回は4つのライブラリをピックアップして紹介します。ライブラリを活用することで、皆さんの作業の効率化やクオリティーアップの一助になればと思います。
なお、公開されているライブラリを使用する際はライセンス許諾などの確認をお願いします。また、今回利用する開発環境はFlash CS3、Flash Player 9以上をご使用ください。
ライブラリを活用して軽快なトゥイーン
トゥイーンライブラリはアニメーション、モーション作成には欠かすことのできないもので、Flash開発をする 上でとても重要な役割を担っています。
現在、Tweener、GoASAP、TweenLite、Tween(Adobe社純正)など、さまざまなAS3.0用のトゥイーンライブラリが登場 しています。今回はその中のTweenLiteを紹介したいと思います。
TweenLiteの大きな特徴は、「軽量で高速である」ということです。まず軽量であるというのは、ほかのトゥイーンライブラリに比べて必要最小限の 機能にとどめているので、ソース自体がとてもシンプルで少ない記述量になっているということです。
そして、TweenLiteを使うもっとも大きなメリットが、高速であるということです。「Speed Test - Tweening Engine Comparison Tool(http://blog.greensock.com/tweening-speed-test/)」 でトゥイーンライブラリのスピード比較を見ることができるのでご覧ください。
結果は一目瞭然(りょうぜん)で、TweenLiteがいかに高速なのかがわかると思います。例えば、何百、何千といったオブジェクトを同時に動かすと いった演出をする際などは、とても大きな力を発揮してくれるでしょう。
それではサンプルを用いて使用方法を紹介していきます。まずはサンプルをダウンロードしてください(783_1.zip/219 KB)。
次に、TweenLiteのソースをダウンロード(http://blog.greensock.com/tweenliteas3/) して、クラスパスを通してください(Version 9.28 2008/11/14現在)。
ダウンロードしたサンプルの「01TweenLite」フォルダ内にある「simple_sample.fla」のスクリプトを確認してみてください。 MovieClipがステージ上をランダムに動き回るサンプルです。
TweenLiteの基本的な文法は、以下のようなとてもシンプルな記述になります。
TweenLite.to(トゥイーンするオブジェクト, 時間, パラメータ);
細かい解説はasレイヤーのフレームアクションにコメントを入れてますのでそれを参照ください。
さらに、ちょっとした応用編として「tweenlite_sample.fla」を参照してみてください。なお、 「tweenlite_sample.fla」のドキュメントクラスには「TweenLiteSample.as」を指定していますので、そちらを参照く ださい。こちらのサンプルはマスク内に900個の正方形を描き、それぞれ順番に拡大、縮小させ、背景画像を表示させたり消したりしています。スクリプトの 説明はスクリプト内にコメントしています。
さらに、TweenLiteの高機能版としてTweenMax(http://blog.greensock.com/tweenmaxas3/) やTweenFilterLite(http://blog.greensock.com/tweenfilterliteas3/) といったライブラリもありますので、ぜひ試してみてください。
また、TweenLite、TweenMax、TweenFilterLiteのいずれもAS2.0版がありますので、こちらも試してみてはいかがで しょうか。
・TweenLite AS2(http://blog.greensock.com/tweenliteas2/)
・TweenMax AS2(http://blog.greensock.com/tweenmaxas2/)
・TweenFilterLite AS2(http://blog.greensock.com/tweenfilterliteas2/)
「AS3.0用のライブラリを活用してみよう!」サンプルプログラム