PRサイト作成前に、知っておくべきこと
インセンティブを高める3つのテクニックとプロモーション手法
サイト閲覧者に対しては、インセンティブがないと集客にはつながらない。「お得感」や「単純に見て楽しい」などが主なインセンティブとなる。「お得感」の演出にとして、以下の3つのテクニックが有効だ。
- 期間限定=今だけ
- 対象商品限定=これだけ
- 対象者限定=あなただけ
すべてを盛り込む必要はないが、少し意識してみると希少性から閲覧者にインセンティブをより感じてもらえると思う。
「単純に見て楽しい」という点では、かつてアディダス社が、ブランドコンセプト「IMPOSSIBLE IS NOTHING(不可能なんて、ありえない)」において、自分の好きなサッカー選手の写真が背景となった時計機能付けの待ち受け画面がダウンロードできるというキャンペーンを行った。
好きな選手を選べる「満足感」と、多くの人がもとから画面に設定している時計という「機能」の組み合わせが受け入れられた形だ。シンプルな企画であるが50万件近くのダウンロードとなり、キャンペーン展開に追い風となったようである。
また、ファーストリテイリング社は、音楽とダンスで時間を表示するブログパーツ「UNIQLOCK」を配布した。また、パーツを貼(は)り付けたユーザーの所在地を地図上で表示させ、約4万5000ユーザー、91カ国からの参加(2009年1月14日現在)があり、ビジュアル的にも圧巻であった。このキャンペーンでは、YouTubeを活用したこともポイントである。
YouTubeでは、2008年11日12日に新しい広告サービス「YouTube Sponsored Videos」を発表した(当面は米国のみのサービス)。検索広告「AdWords」と似た仕組みで、広告主はYouTubeの検索結果ページにキーワードと関連した動画広告を掲載できるというものだ。また、オークション方式でキーワードに入札し、クリックされるごとに広告料を支払う仕組みである。
通常の動画検索とは異なり、ラベルに「sponsored videos」という表示がされる。他地域への展開の予定があるそうなので、日本での展開も期待しつつプロモーションの新しい手法として注目しておきたい。
顧客データの保護
昨年末からセキュリティー被害が急増している。特にSQLインジェクションによる攻撃数は、2008年5月に16万アクセスを記録したが、2008年12月には180万アクセスの攻撃を記録し、けた違いの大きな動きが発生している。大量の顧客情報を収集するにあたり、システム面での慎重な対応は必須である。
ハードウエア対策は信頼のおけるホスティングサービスの活用などである程度回避可能ではあるが、Webアプリケーション側の脆弱(ぜいじゃく)性については、制作段階および運用時にプロダクション側にて対応をするしかないのが実情だ。
専門性の高い分野であるがゆえ、なんらかノウハウのある企業との連携でクリアすることが現実であると思われる。また、弊社のセキュリティー関連のメンバーが参画している経済産業省主導の「モデル取引・契約書におけるセキュリティーガイドラインの策定プロジェクト(http://www.csaj.jp/committee/keiyaku/index.html)」もぜひ参考にしていただきたい。
Webアプリケーションの脆弱(ぜいじゃく)性は、かなり基本的なところが至らず被害にあうケースや、高いリスクにあるサイトを多く見受けられるのが実情である。
【参考文献】
「【緊急注意喚起】改ざんされたWebサイト閲覧による組織内へのボット潜入被害について」(http://www.lac.co.jp/news/press20081222.html)(2009/01)