FlashでXMLを活用するメリットとは?
XMLデータとは何か?
WebサイトではFlashを利用したコンテンツが多く掲載されています。Flashコンテンツは動きなど表現力のあるコンテンツに適していますが、そのコンテンツ内容を変更する際には、専門的な知識や技術力が要求され、更新作業が困難になる場合が多くあります。本連載では、XMLデータを利用し更新性を高める方法を説明していきます。
最初に、XMLデータについて説明します。XMLは、Extensible Markup Language(拡張可能なマーク付け言語)の略で、データを記述するために使用されるデータ記述言語になります。XMLファイルの構成は、HTMLによく似たタグで構成されているため、HTMLをご存じの方は理解が早いと思います。
XMLファイルは、テキストファイルとして作成しますので、テキストエディタを使って作成/編集を行います。そのため、誰でも簡単にファイルの編集作業を行えますので、更新用のファイルとしてFlashではよく利用されています。
XMLファイルの記述ルール
図1のサンプルXMLを見ながら、XMLファイルの基本的な記述ルールを説明していきます。
XMLファイルには、XML宣言文をファイルの先頭に必ず記述します。XML宣言文では、XMLのバージョンと文字コードを宣言します。
上記の例ですと、XMLのバージョンが”1.0”で、文字コードは”UTF-8”となります。現在XMLのバージョンは1.0ですので、バージョンの記述はこのままで構いません。文字コードは、Flashで扱う場合には、Flashが対応している”UTF-8”が望ましいですが、シフトJIS(記述内容:Shift_JIS)も指定することができます。
XML文書は、要素という単位で構成されています。要素は、記号を使い、と記述します。図1のように、要素名:氏名、内容:高橋義博と記述したい場合には、下記のように記述します。
高橋義博氏名>
上記の最初の「」は開始タグ、最後の「氏名>」は終了タグと呼びます。開始タグと終了タグで挟まれている「高橋義博」が要素の内容(要素の値)となります。
通常は、開始タグと終了タグは対となって利用されるのですが、要素に内容がない場合には、「>」の前に「/」を入れて記述することもできます。
開始タグには属性を付けることができ、要素に対して付加的な情報を記述することができます。図1のように、現住所要素に建物の種類を追加したい場合には、下記のように、属性名「種類」の後に「=」を書き、「”」もしくは「’」で囲って値を記述します。
東京都新宿区現住所>
XMLの説明は以上にして、次にFlashでXMLファイルを利用するメリットを説明していきます。