データの見方・読み方を学ぼう!
MSウェブマスターツールでできること
今回は、まずWebmaster Centerについて簡単に解説します。Webmaster Centerもこれまで紹介してきた管理ツール同様に、サイトの状況を知るための各種情報が提供されています。
現在のところ、UIは英語です。また、主な機能は、サイトマップ登録(XMLファイル送信)、クロールのエラー表示、バックリンク(被リンク)、アウトバウンドリンク(発リンク)となります。
例えばクロールのエラー表示は、エラー種類別に問題のURL一覧を出力することができます。ちなみに「Malware Infected」は、該当ページがマルウエアに感染している恐れがあると判断されたケースです。万が一これが表示されている場合は急いで問題がないか確認をしておきましょう。
被リンク、発リンクのそれぞれの項目も、MSN/Live Searchで認識されているURL一覧が表示されます。数が多い場合でも、(サブ)ドメインやディレクトリの名前でフィルタリングできますので、特定サイトのどんなページからリンクが張られているかを知ることも可能です。
右端にあるSitemapsは、GoogleウェブマスターツールやYahoo!サイトエクスプローラーと利用方法が全く同じですので、説明は割愛させていただきます。同じ要領で、XMLファイルをおいて認証をするだけです。ちなみにYahoo!、Google、MSN/Live SearchのXMLファイルは共用できます。検索エンジン別に用意する必要はありません。
ドメインスコアとは
ドメインスコアとは、MSN/Live Searchが評価したサイトの重要度を5段階で表した指標で、GoogleでいうPageRankに相当するものです。重要度が高いほど緑色に点灯するマスが増えます。このドメインは、検索クエリに依存しない(query-independent )ランク付けですので、検索順位に影響はしません。
最後に、Webmaster Centerの役立つツールを紹介しましょう。今回紹介するHTTP verifierは、指定したページが返すHTTPヘッダー情報を調べるツールです。
検索エンジンは、ページが存在しないURLにアクセスされた時は404を、リダイレクトは301が返されることを推奨していますが、これらのコードを返さない、前者なら200を、後者なら(理由なく)302を返しているサイトをよく見かけます。
存在しないページに対してきちんと404を返さないと無駄にページをクロールしてしまいます。また、リダイレクトに302を利用した場合に適切に移転元ページから移転先ページに検索エンジンが与えた評価(例えば被リンクの評価)を受け継ぐことができなくなるため、検索掲載順位に悪い影響がでる場合があります。ですので、HTTP verifierを使って確認しておきましょう。
SEOというのは小手先の裏技的テクニックだけで構成するものではなく、検索エンジンにサイトの情報を正しく認識・理解させることにあります。クローラに対する作法の仕方も多分に影響を与えますから、ウェブマスター向けツールで提供される情報で問題がないか常に確認しておきましょう。