第2回:Samba & Windows、機能詳細比較 (4/4)


徹底比較!! Linux & Windows ファイルサーバ編

第2回:Samba & Windows、機能詳細比較

著者:オープンソース・ソリューション・テクノロジ  小田切 耕司
2004/12/14
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WINS機能

 
機能
Samba 3.0
Windows Server 2003
WINSサーバ


WINSクライアント


WINS複製
×

WINS静的マッピング

wins.datの直接編集


WINSとDDNSとの連携

wins hook機能

×
Windowsマシンの名前解決機能

   SambaはWINS(Windows Internet Name Service)サーバになることができるが、複製(Secondary)が用意できないのが欠点となっている。当初Samba 3.0のロードマップに入っていたのだが、未だに機能は提供されていない。WINSの複製機能がない場合、WINSサーバとなっているPDC(プライマリドメインコントローラ)が障害で停止するとBDCが同一セグメントにないとBDCにログインできないことがある。これを防ぐには、下記のような対策をとればよい。

  • 各拠点や各セグメントにBDCを配置する。
  • WINSの静的マッピングを使いBDCもWINSサーバにする。
  • WINSサーバをHAクラスタ構成にする。
ブラウジング
機能
Samba 3.0
Windows Server 2003
ドメインマスタブラウザ

ワークグループ構成でも可能


リモートアナウンス

任意のワークグループ、
ドメインにも可


信頼するドメインのみ

ポテンシャルブラウザ


ネットワークコンピュータ一覧提供機能

   ブラウジングに関してはWindowsと同等といえるが、先に述べたWINSサーバで複製ができないことによる制限がある。Sambaにはこの欠点を補うためにenhanced browsingという機能を提供しており、WINSサーバに登録されたDMB(ドメインマスタブラウザ)とブラウズリストを交換しあう、Windowsにはない機能を搭載している。

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オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社 小田切 耕司
著者プロフィール
オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社
小田切 耕司

早稲田大学理工学部電気工学科卒業三菱電機計算機製作所に入社し、汎用機、UNIX、Windowsの開発を経てミラクル・リナックス社へ2001年入社Sambaとは1996年からの付き合い。日本初のSamba解説本を執筆し、Samba日本語版を最初に開発した。日本Sambaユーザ会の設立にも寄与し、初代代表幹事を務める。日本Webminユーザーズグループの副代表幹事などもつとめ、最近はLinuxコンソーシアムのセキュリティ部会のリーダなどもつとめている。


INDEX
第2回:Samba & Windows、機能詳細比較
  リソース管理
  通信プロトコル
  ファイル/プリントサーバ機能
WINS機能
徹底比較!! Linux & Windows ファイルサーバ編
第1回 Sambaを導入する理由
第2回 Linux & Windows、機能詳細比較
特別編 WindowsからSambaへの移行FAQ
関連記事 : 実践! Samba移行術
第1回 Samba2.2→ Samba3.0への移行
第2回 NT4.0→Samba3.0への移行(1)
第3回 NT4.0→Samba3.0への移行(2)
第4回 Sambaのユーザ管理
第5回 Sambaドメインに参加

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