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| 内部統制の有効性を示すアサーション | ||||||||||||||
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それでは「財務報告の信頼性」に関するリスクを確認する。 「財務報告の信頼性」に関するリスクは、アサーションを阻害する(財務諸表の虚偽記載につながる)リスクとして認識される。アサーションとは経営者の主張(弁明)と訳される。日本では監査要点と呼ばれ、内部統制の有効性を判定するチェックポイントと考えればいい。財務諸表項目のアサーションとは開示された財務諸表項目が正しいことを支える要素のことを指す。 日本公認会計士協会監査基準委員会報告書第21号「十分かつ適切な監査証拠(2002.7.11)」において、監査証拠は次のものと記述されている。
表7:十分かつ適切な監査証拠 出典:日本公認会計士協会監査基準委員会報告書
表8:アサーションを阻害するリスクのパターン
日本版SOX法に関する評価は最終的に監査人に委ねられるが、有効な内部統制を構築するためにも、監査側のリスクを知っておくことは重要である。 監査リスクとは監査人が財務諸表の重要な虚偽の表示を見過ごして、誤った意見を形成する可能性であり、固定リスク/統制リスク/発見リスクの3つの要素に分類される(表9)。
表9:3つの監査リスク
最後にリスクの認識・評価に関する問題を確認する。経済産業省「企業行動の開示・評価に関する研究会・中間報告書(平成17年8月31日)」によれば、不正取引・損失事件・薬害エイズ事件・集団食中毒事件・放射能漏れ臨界事件などを例にあげて、その原因となった問題点として次の3点をあげている。
表10:リスクの認識・評価に関する問題
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