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| 異なる物理ディスクに仮想ディスクを構築 〜 その1 | ||||||||||
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ディスク1個だと、明らかに「単一スピンドルへの集中アクセスにともなう性能劣化」が見られるので、今度は物理ディスクを分けて(具体的には異なるディスクに対して)I/Oを実施してみましょう。 なお、図1に示すように同じATAバス上のマスターとスレーブに分けています。 ![]() 図1:1つのATAバスに2つの物理ディスク ちなみに図1のようにした場合、性能劣化の原因としては、バス調停などに起因したものが想定されます。結果は以下のとおりです。
pigeon:~# cat /tmp/perfres
同一のディスクにI/Oを集中させた場合よりも、性能が落ちています。この性能劣化の原因はいくつか想定できますが、例えばATAバスの調停がうまくいっていないということが原因に考えられます。 |
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| 異なる物理ディスクに仮想ディスクを構築 〜 その2 | ||||||||||
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同じATAバス上の異なるディスクでI/Oを発生させても性能が上がらないので、今度はATAバスそのものを分けてみることにします。ただし、今回の検証環境ではATAバスが1系統しかないので、ATAバスとシリアルATAバスという形に分けました(図2)。 ![]() 図2:ATAバスとシリアルATAで2つの物理ディスク ディスクのコントローラまで分けているので、ネックが発生するとしたら、PCIなどのシステムバスということになります。ATAディスク上でI/Oを発生させた結果を以下に示します。
[root@jannedaarc ~]# cat /tmp/perfres5
なお、シリアルATA側のI/Oについては、おおよそ同程度以上の時間がかかる程度の処理をさせています。同時に実行させたものの結果を以下に示します。
1536+0 records in
性能が異なるものを用いたベンチマークのため、厳密な結果とはいえませんが、シリアルATAの動作はATAディスクの性能には影響をおよぼしていないことがわかります。 |
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| まとめ | ||||||||||
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今回の性能評価では、以下のようなことがわかりました。
表4:XenのI/O性能検証の結果 中途半端にディスクを分けるよりも、バスごと分けてしまったほうが性能向上するため、性能を要求されるVMを構成する場合にはこの点について考慮したほうがよいでしょう。 |
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