KVMベースの国産仮想化基盤「Prossione Virtualization」——ライセンス高騰と属人化運用、2つの課題を同時に解決
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- NTTデータ先端技術が、KVMをベースとした国産仮想化基盤「Prossione Virtualization」の導入・運用支援サービスを2026年7月22日より提供開始。設計・構築・マイグレーション・運用までをワンストップで支援する
- AIエージェント・MCPサーバー・各種連携ツールで構成されるAIOps機能を「Prossione Virtualization」と連携させ、仮想化基盤の稼働情報・ログを分析して診断結果の通知や対応の自動化を実現。クラウド・オンプレミスの生成AIとも柔軟に連携できる
- MCP標準に準拠した高い拡張性を備えつつ、モジュール構成によりスモールスタートにも対応。VMwareのライセンス変更を契機に加速する仮想化基盤の見直し需要に応える
📝 Think IT編集部の見解 📝
今回の発表を読み解く上で外せない文脈は、VMwareのライセンス変更問題だ。
2023年以降、BroadcomによるVMware買収を機にライセンス体系の変更と価格改定が相次ぎ、多くの企業が「現行のVMware環境を維持するコストが跳ね上がった」という現実に直面している。代替仮想化基盤の選定が業界全体で加速する中、KVMを核とした国産ソリューションという切り口は差別化になりえる。
特に注目すべきはAIOpsの設計思想だ。従来のOSSベース仮想化基盤の最大の課題は「運用の属人化」だった。KVMは高い柔軟性と拡張性を持つ一方、エンタープライズ環境での本番運用には深い専門知識が求められ、少数の熟練エンジニアに依存する構造になりやすい。AIエージェントが仮想化基盤の稼働情報とログを分析し、「情報収集→診断→実行」のサイクルを自律的に回すことで、この属人化の壁を越えようという設計は実務的な意義がある。
MCP標準準拠という点も見逃せない。AIOpsの機能をMCP経由でLLMや外部ツールと接続できる構造は将来的なAIエージェント連携の拡張性を担保するものであり、特定LLMへのロックインを避けながら自律運用を進めたい企業にとって選択しやすい設計だ。
一方でKVMベースの運用支援サービスは複数のSIerが展開しており、差別化の鍵は金融などミッションクリティカル領域での実績にある。導入検討の際は、自社のワークロードに対する具体的な実績の確認が不可欠だ。
📰 リリースまとめ 📰
NTTデータ先端技術、「Prossione Virtualization」の導入・運用支援サービスを提供開始——KVMベースの仮想化基盤とAIOpsをワンストップで提供
株式会社NTTデータ先端技術(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中秀彦)は2026年7月22日より、OSSであるKVM(Kernel-based Virtual Machine)を利用した仮想化基盤を管理・運用するための「Prossione Virtualization(プロッシオーネ バーチャライゼーション)」導入・運用支援サービスの提供を開始した。
背景——ライセンスコスト増大とOSS仮想化への関心の高まり
クラウド利用の拡大を背景に、企業のIT基盤では柔軟かつ効率的なインフラが求められている。一方でライセンスコストの増大やベンダー依存といった課題から仮想化基盤の再評価が進み、新たな選択肢としてOSSの活用への関心が高まっている。しかしOSSによる仮想化基盤の導入・運用には高度な設計・構築スキルや運用ノウハウが求められ、エンタープライズ環境での本格的な活用には課題が残されていた。
「Prossione Virtualization」の概要
「Prossione Virtualization」はNTTデータが提供する国産ソリューションで、KVMをベースとした仮想化基盤の構築・運用を支援する。オンプレミス環境において単一の物理サーバー上で複数の仮想マシンを動作させることで、ハードウェア資源の効率的な活用とIT基盤の最適化を実現する。NTTデータおよびNTTデータ先端技術が培ってきたKVMの技術力と実践的な知見を活かし、商用システムでの利用に耐えうる仮想化基盤の構築から運用、既存環境からのマイグレーションまでを一貫して支援する。金融業界をはじめとしたミッションクリティカル領域での豊富なKVM活用実績や運用ノウハウをもとに、高可用性と信頼性を備えた仮想基盤の実現を支援する。
サービスの特長
NTTデータ先端技術が提供する導入・運用支援サービスは、OSSをベースとした仮想化基盤の設計・構築・移行・運用に加え、AIOpsによる運用高度化までをワンストップで支援する。主な特長は次の7点だ。①導入から運用・移行までの一貫支援、②KVMによる柔軟で高効率なオンプレミス基盤の構築、③高度なマイグレーション技術による円滑な移行、④AIOpsによる運用高度化と自律運用への対応、⑤ミッションクリティカル領域で培った実装力、⑥短期間導入と高可用性の両立、⑦長期サポートによる安定運用。
AIOpsによる仮想化基盤の自律運用
NTTデータ先端技術では「Prossione Virtualization」の導入・運用支援に加え、AIエージェント・MCPサーバー・各種連携ツールで構成されるAIOps機能を提供する。本機能を「Prossione Virtualization」と連携させることで、仮想化基盤の稼働情報やログ情報をもとに「情報収集→診断→実行」のサイクルを自律的に回し、診断結果の通知や対応の自動化を実現する。AIエージェントが担う機能は、基盤操作(自然言語によるオペレーション支援)、アプリマイグレーション(アプリの分析とコード生成・改修)、監視・分析(メトリクス・ログの収集と分析)、セキュリティ監査(脆弱性の診断と通信の分析)の4領域だ。
オープン標準であるMCPに準拠しており、クラウドおよびオンプレミスの生成AIと連携した柔軟な運用が可能だ。また機能をモジュール化して提供するため、スモールスタートから段階的な機能拡張にも対応できる。
今後の展開
今後はサービス提供体制の強化やサービス適用範囲の拡大に加え、既存仮想化基盤からのアプリケーション移行支援を高度化し、AIを活用した仮想化基盤の自律運用および次世代基盤の実現に向けた取り組みを推進していくとしている。
📎 一次情報・関連リンク 📎
- NTTデータ先端技術 プレスリリース(PR TIMES):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000042493.html
- Prossione Virtualization サービスサイト:https://oss.nttdata.com/index.html
- NTTデータ先端技術 公式サイト:https://www.intellilink.co.jp/
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