第1回:エンタープライズWeb 2.0とは (2/3)

エンタープライズWeb 2.0とNexaweb
エンタープライズWeb 2.0とNexaweb

第1回:エンタープライズWeb 2.0とは

著者:日本ネクサウェブ  福島 竜   2006/12/8
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エンタープライズレベルでのWeb 2.0の課題

   Web 2.0アーキテクチャは過去のアーキテクチャの長所を継承しつつ、より高い柔軟性を持っていますが、エンタープライズレベル(エンタープライズレベルのWeb 2.0:以下EW 2.0)という視点で見ると、次のような課題もあります。
  • 既存のシステムのデータとビジネスプロセスの統合
  • 終日起動しつづけ、ユーザによる操作が可能なWeb UIの作成
  • 安全なメッセージ送信
  • オフラインでのアプリケーション実行
  • イベントや警告をリアルタイムで通知し処理する
  • クライアントサイドのセキュリティ
  • デスクトップアプリケーション、ファイルシステム、周辺機器などとの統合
  • 様々な開発技術で作られたコンポーネントの結合
  • 様々なスキルと役割を持った開発チームの統合
  • 複合アプリケーションの作成

表1:エンタープライズレベルで見た場合の課題

企業レベルのシステム要求
図3:企業レベルのシステム要求

   これらの課題を解決するために、下記の2つのアプローチが考えられます。

  1. それぞれのアプリケーションでこれらの問題に取り組む
  2. 開発者が持つ技術とターゲットとするデプロイプラットフォームに依存しない、一貫したサービスを提供するリファレンスアーキテクチャを実装する

表2:解決のためのアプローチ

   1の方法では、それぞれのアプリケーションで最適化されたシステムを構築できるメリットはあります。しかしこれだと、システムを横断する共通のアーキテクチャやフレームワーク、開発言語、開発環境を持たないため、結果として開発費や保守費が高価となります。

   2の方法は「車輪の再発明(注)」がないため、コスト削減と迅速なアプリケーション開発が可能になります。そのため1に比べて理想的といえます。本稿では2の方法で利用されるリファレンスアーキテクチャついて説明します。

※注: 広く受け入れられ確立した技術や解決法を無視して、同様のものを再び一から作ってしまうこと。reinventing the wheelの日本語訳。IT業界の中でも主にSE・プログラマの間で良く用いられる

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日本ネクサウェブ株式会社 福島 竜
著者プロフィール
日本ネクサウェブ株式会社
チーフコンサルタント  福島 竜

Interlisp-D(LISPの方言)によってオブジェクト指向を知る。C++、Javaなどにより、金融情報系システムを構築。Forteによる基幹系システム構築などを経て、オブジェクト指向分析・設計の教育、Webアプリケーション開発プロジェクトなどを経験。2004年からNexaweb に関わる。


INDEX
第1回:エンタープライズWeb 2.0とは
  企業レベルWeb 2.0のプラットフォームを考える
エンタープライズレベルでのWeb 2.0の課題
  エンタープライズWeb 2.0のリファレンスアーキテクチャ
エンタープライズWeb 2.0とNexaweb
第1回 エンタープライズWeb 2.0とは
第2回 リファレンスアーキテクチャのサービス利用層を知る
第3回 Nexawebプラットフォーム全貌を知る(Client編)
第4回 Internet Messaging Busによる通信管理を理解する(Server編)
第5回 Nexaweb Studioに用意された機能(Studio編)
第6回 エンタープライズWeb 2.0の開発環境を体感する

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