|
||||||||||||
| 前のページ 1 2 3 4 次のページ | ||||||||||||
| 機能拡張と新規構築、どちらが安い? | ||||||||||||
|
DBを選定する上で大きなポイントがあります。 「『今の機能に必要な機能だけを追加で拡張する』のと『新規に環境を構築し直して、新機能を活用する』のと、どちらが得なのだろう」 拡張性はDBを選定する上で大きな選択基準の1つです。ここでは現在利用しているOracle8iにビジネスインテリジェンス(BI)の機能を追加し、既存のアプリケーションを拡大するといったシステムの拡張にどれぐらいのコストが発生するかについて、OracleとSQL Server 2005と比較します。 以下の表3は、すでに稼動している1,500名のユーザをサポートするOracle8iにBI機能を追加して展開する場合と、SQL Server 2005を利用して新規にDBを構築した場合の3年間のTCOを比較したものです。 結果として、BI機能を含めるために既存のOracle8i DBを拡張することは、新規にSQL Server 2005プラットフォームを構築するよりも約2,400万円(約$200,000)ほどの費用がかかります。 この表より、OracleでのBIに関する増分のソフトウェアライセンスコストがSQL Server2005ライセンス全体よりも高いことがわかります。その理由としてOracleの基本ライセンスには含まれないBIや追加セキュリティなどの多くの機能がSQL Server 2005には標準で含まれているためです。 これはOracle10gに関しても同様で、基本ライセンスにBIや追加セキュリティなどは含まれません。しかしながら自分自身の置かれている環境や状況によって着目すべきコストカテゴリが変わってくるため、どの要因がそれぞれのカテゴリを左右しているかに注意することが重要です。 |
||||||||||||
| 継続運用は本当にお得? | ||||||||||||
|
業務的にOracleの機能を拡張する必要がない場合や移行コストをあまりかけたくないといった理由により、既存のDBをそのまま利用することがあると思います。ここではSQL Server環境へ移行せずにOracleでの運用を維持した場合のコストについて、SQL Server 2005と比較します。 以下の表4は、既存のUNIXプラットフォーム上のOracle9iへの投資を続けた場合と、新たにWindows 2003プラットフォーム上のSQL Server 2005に移行した場合、3年間のTCOがどのように推移するかに着目しています。結論としては新規にSQL Server 2005プラットフォームに移行するためのコストは、Oracle9iを維持することに比べて少し高くなるだけであることがわかります。 この表からもわかるように、小額の増分コストをかけるだけで新規のハードウェアとソフトウェアのインフラストラクチャを構築できるうえ、低いDBライセンスコストとサポートコストで済むようになります。さらに重要なのは、SQL Server 2005の展開にはより高い可用性を提供するアクティブ/パッシブクラスタを含んでいることです。これは移行によってエンドユーザが受けるメリットの1つです。 例えば、既存のOracle9i DBやOracle10g DBに高い可用性を追加するためには、DB本体であるOracle9iまたはOracle10gにReal Application Clustersのオプションを追加して、アクティブ/アクティブのクラスタを作成する必要があります。これを試算すると、それぞれの費用は1CPUにつき500万円と250万円かかり、合計で750万円が必要になります。これはSQL Serverソリューションで同レベルの可用性を提供する場合の約2.6倍の費用がかかることになります。 |
||||||||||||
|
前のページ 1 2 3 4 次のページ |
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||



