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| これからはマルチコアの時代? | ||||||||||||
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ここ数年のハードウェアの技術革新は、DBにも大きな影響を与えています。特にマルチコアはアプリケーションで使用できるスレッドの総量を増加させることで、同時に発生するワークロードの並列処理に対して使用できるスレッドを増加させます。これにより、飛躍的なパフォーマンス向上を期待することができます。これを踏まえてマルチコア環境におけるSQL ServerとOracleのコストについて比較します。 図1はSQL Server 2005とOracle10gのエンタープライズエディションにおけるマルチコアのコストを比較したものです。SQL Server 2005の場合、4プロセッサのライセンスとして約1,200万円必要となります。 さらにデュアルコアプロセッサで4つのコア上でソフトウェアを実行することを考えた場合、必要なプロセッサのライセンスは4つだけなので総コストは変わりません。一方、Oracleはコア単位で変わります。同じ状況でも、ライセンスのコストは1.5倍になります。またクアッドコアシステムのライセンスコストは2倍になります。 この理由はSQL Server 2005では単一のマルチコアライセンス方式を採用しているため、プロセッサ単位のソフトウェアライセンスに対して、コアではなく物理プロセッサに対してライセンス化することでエンタープライズソフトウェアのコストを削減しているためです。よってプロセッサ単位のソフトウェアに必要なライセンスは、コアではなくプロセッサ数によって決定します。これはOracleと大きく異なるポイントの1つです。 |
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| SQL Server2005に見る機能の進化 | ||||||||||||
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これまでの内容からSQL Serverのコスト面でのメリットは理解できたと思います。ここからはSQL Serverの機能面に注目したいと思います。 読者の中には、Oracleに比べてSQL Serverの機能が比較的劣っているように思われている人もいるかもしれません。しかし新しいSQL Server 2005では多彩な機能が追加され、Oracleとほぼ同等の機能を有しています。ここではOracleからSQL Serverに移行することに関しての障壁と思われがちなスケーラビリティや信頼性、可用性を中心に解説します。 スケーラビリティにおいて、SQL Server 2005は次のような長所があります。
表5:スケーラビリティにおいてのSQL Server 2005の長所 |
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