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| サービス指向アーキテクチャにみる課題と解決策 | ||||||||||
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例えばサービス指向アーキテクチャを例にあげて、前述の課題を考えてみよう。まずどのようなときにSOAを適用するべきなのだろうか。 答えは、「変化の激しい領域に適用する」が正しい。逆にいえば、まったく変化しない領域に対して、わざわざSOAなどというややこしい方法論を適用する意味はない。時間のムダである。 ではSOAを適用する目的とは何か。一般的には表1のようなものがあげられる。
表1:SOAを適用する目的
これらの目的はベンダーもしくはユーザの中でもシステム運用をする立場の観点である。ここで忘れがちなのが、エンドユーザの、それも経営者の観点だ。経営者の立場でシステム導入の是非を考慮する場合には、表1はできて当たり前の事項である。 では経営者を説得する上で何が必要なのだろうか。少なくとも表2の事項は必須である。
表2:経営者を説得する上で必要な事項 これらは一見技術的ではないと思われがちであり、よって技術者の考えることではないと片付けられることが多い。 しかし筆者の意見ではシステムに関わるステークスホルダすべての観点で物事を整理することが重要である。特に忘れがちなエンドユーザの観点で物事を考えることが、今後の上級技術者に求められていることだと実感している。今後は企業内の情報システムもサービス化が進むことになり、エンドユーザの観点がより一層重要になるであろう。 話を戻すと、これら多くの目的・利点は、システムに関わるステークスホルダ側がシステムに求める意図と考えることができる。主なステークスホルダには表3のようなものがある。
表3:主なステークスホルダ
次にサービス指向における開発プロセスとはどのようなものか。ここでは詳細は省くが、おおまかには図2のステップになる。
表4:サービス指向における開発プロセスの説明
この開発プロセスはシーケンシャル(順番)ではなく、イテレーティブ(繰り返し)に行われる作業である。 工程ごとに成果物の定義/作業内容と、それを補足する作業ガイドライやモデリング環境およびツールが提供されるのが一般的である。これらをひとまとめにしたものを開発プロセスと位置づけている。 またサービス指向の場合は、従来のものと比較してよりユーザの観点を取り入れることに重点が置かれる点が特徴的だ。それはすなわちサービス指向がよりユーザの立場に近づくためのものでることを意味している。 |
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