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| フレームワークとの出会い | ||||||||||||
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フレームワークという言葉が一般的になるずっと以前に、筆者はフレームワークを公開していました。当時は、筆者自身フレームワークを使っているという認識はありませんでした。Wikipediaでは、フレームワークとは「様々なソフトウェア開発で利用できるサポート構造が定義されたもの」とされており、さらに「フレームワークにはサポートプログラム、コードライブラリ、スクリプト言語、別のソフトウェアプロジェクトのコンポーネントを使えるようにするなど、開発に役立つ他のソフトウェアが含まれることもあります」とあります。筆者がはじめてフレームワークを公開したのは1992年であり、当時LingoというMacromediaが開発したDirectorのスクリプト言語を勉強していました。 Lingoは非常に興味深い言語でした。オブジェクト指向言語であり、親子関係と振る舞いの概念に基づいていました。spriteと呼ばれる目に見える形の要素を作り、そこに様々な振る舞いをコーディングしたものを関連づけていきます。それから「コピー(インスタンス)」を作成しますが、それぞれ互いに独立したものになります。 現在では、このような作業は通常すべてフレームワーク内で行います。しかし、筆者がフレームワークとは何かを理解しはじめたのは2000年くらいからであり、デザインパターンの本を読んだことが主なきっかけとなりました。筆者にとってデザインパターンは、フレームワークを理解する重要な手がかりとなりました。デザインパターンはとても理論的です(デザインパターンのおかげでJavaをもっとよく理解することができました)。よって、筆者は有名ないくつかのデザインパターンを自分のフレームワーク作りに利用しました。 |
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| はじめてのフレームワーク作成 | ||||||||||||
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筆者がはじめて構築したフレームワークは、実際には非常に使い勝手の悪いものでした。経験を重ねて地方のプライベートスクールのためのフレームワークを構築した時、筆者ははじめて上手く動作するものを構築することができました。 これは、コンポーネントをベースとしたものでした。各コンポーネントでは、そのコンポーネント自体(レンダリングや管理など)の処理を行うようになっていて、Webページ上の好きな場所に配置することができました。また、同一ページ内に複数個配置することもできました。 このフレームワークでは、管理者がコンテンツのインライン要素を編集できるCMSが必要でした。このフレームワークは上手く動作はしましたが、少し煩雑でもありました。フレームワークは簡単に使い方を覚えられ、かつ、使いやすいものでないといけません。 その後、このプロジェクトで学んだ経験を活かし、さらにいくつかのデザインパターンを組み合わせて、より基本的なモジュールベースのフレームワークを作りました。このフレームワークは、フロントエンドのコントローラ、モジュールへのリクエストを扱うリクエストハンドラ、モジュールのスーパークラスからできています。 また、PEARのHTML_Template_ITの基本バージョンを使った、単純でカスタマイズ可能なテンプレートエンジンも備えていています。 XMLが注目を集めはじめたのも、ちょうどこの頃でした。筆者は当時XMLを2、3年にわたって教えており、自分のフレームワークでも利用することを考えていました。 |
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