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| ERPの概要 | ||||||||||
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本連載では、経営管理を支援する目的で生まれたERPソフトウェアについて、とりわけERP業界における新しい時代の風となりつつあるオープンソースソフトウェア(ERP5、Compiere、TinyERPなど)を中心に、昨今の動向に関して紹介していきます。まずはERPとは何なのか、基礎から押さえていきましょう。 ERPとは、Enterprise Resource Planningの頭文字をとった略語であり、企業における様々な資源を企画・管理するためのシステムです。ERPによって管理される企業資源には次のようなものがあげられます。
表1:ERPによって管理される企業資源の例 技術的に考えると、ERPは基盤となるシステム部分と実際に業務プロセスを支援するアプリケーションから構成されています。表1に示した「顧客」資源を管理するアプリケーションは、一般にCRM(Customer Relationship Management)として知られており、単体の製品もあります。ERPとして統合されているCRMとCRM単独のソフトウェアとの大きな違いは、他資源のデータとの統合管理にあります。 ![]() 図1:ERPの設計 図1に示したように、ERPでは単一のフレームワーク部分にアプリケーション群が実装されることによって、有機的な統合管理が可能となっています。そのため、異なるアプリケーションごとに同じ情報を入力し直すという無駄が省ける上、データの重複が原因で一部だけが更新されて不整合が発生するというような重大な問題を回避することができます。また互換性のない複数のソフトウェアを使用することによって、データの相互参照ができないといった問題もありません。 特に「データマイニング」と呼ばれる統計解析によって事業の改善計画を施す際には、データの不整合や分散は解析の信頼性を損なう致命的な欠陥となります。 例えば、営業担当者の勤務状況と支払い実績を照らし合わせ、営業方針を検討する場合、顧客管理や会計管理などのシステムが別個に存在すると、データを突き合わせるだけでも大変な労力がかかります。しかし、あらゆるデータが統合管理されるERPでは、このような問題は発生しません。どの担当者が契約を取得し、その契約が滞りなく遂行されたかというようなデータ間の関係を、リアルタイムで瞬時に照会できるからです。 |
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