|
||||||||||
| 1 2 3 次のページ | ||||||||||
| 第1回まとめ〜FlexClientの概要 | ||||||||||
|
「第1回:シンクライアントシステムが抱える課題〜FlexClient開発の背景」では、現状のシンクライアントシステムが持つ課題や、PCの性能/機能を有効に活用しつつ安全に利用できることが「FlexClient」開発の原点にあることを紹介した。 FlexClientは、常時ネットワークが利用できる環境ではPCをシンクライアントとして利用し、常時ネットワークが使えないモバイルなどの環境ではセキュアなPCとして利用するという新しい概念のシンクライアントシステムである(図1)。第2回の今回はFlexClientの仕組みや活用例について説明する。 |
||||||||||
| LAN環境(オフィス環境)では、PCをシンクライアントとして利用 | ||||||||||
|
冒頭で述べたようにFlexClientは、常時ネットワークが使えるLAN環境ではPCをネットワークブート型のシンクライアント端末として利用できる。これはオフィスでの利用である。 PCはOS起動の際、センターに収められたiSCSIストレージシステム内の論理ディスクを、あたかもローカルディスクのように認識してアクセスする。その際、PCのローカルディスク装置はOSから見えなくなる。このローカルディスク装置には、後述のモバイル機能をインストールしておく。 本機能でシンクライアント端末となったPCは、一見通常のPCのように使用できるものの、データはすべてストレージ上に保存される。またUSBメモリやストレージデバイスも使用禁止にできる。 この方式の利点は、PCのアプリケーションは従来通り、そのPCのCPUやメモリ、ディスプレイ、キーボードなどを使って稼動するため、PCをFlexClient化しても、多くのPCアプリケーションがそのまま使える点にある。そのため画面転送型シンクライアントシステムが苦手とする動画再生についても対応が可能である。 また、PCのOS/アプリケーション領域がすべてiSCSIストレージシステムに集められているため、ストレージの機能を使ってそれらの環境のコピーやバックアップをとることもできる。 さらに、ストレージ内に異なる環境をインストールした複数の論理ディスクを用意しておき、対象の論理ディスクからPCを起動させることで、あたかもPCのディスクを交換して環境を変えたような利用ができる(図2)。 例えば教育システムでスケジュールごとに環境を変えたり、コールセンターで使っていたPCを業務終了後、文書作成用のPCとして再利用するなどの活用が考えられる。 OSをネットワークブートさせる仕組みにはPXEを利用している。PXEとはIntelが提唱しているネットワークブートに関する標準的な仕様であり、現在多くのネットワークカードやOSやミドルウェア製品が採用しているものである。 |
||||||||||
|
1 2 3 次のページ |
||||||||||
|
|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
||||||||||



