第2回:2つの顔を持つFlexClientの仕組み〜オフィス利用とモバイル利用 (3/3)

FlexClient
PCを柔軟に活用できる新しいシンクライアントシステムFlexClient

第2回:2つの顔を持つFlexClientの仕組み〜オフィス利用とモバイル利用

著者:東芝ソリューション  舟城 亮一   2007/1/29
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FlexClientの活用シーン

   FlexClientは先ほど解説した特長を活かし、様々な業務シーンに活用できる。その活用例をみてみよう。
活用例1:データの不正持ち出しを防止したい用途
  • 総務部門など、PC内に重要な個人情報が保存されている環境に効果的である。
  • ソフトウェア開発の現場からデータや重要情報が漏洩する事件が増えており、この分野へネットワークブート機能を適用できる。
活用例2:PC紛失・盗難時のリスクを低減したい用途
  • 営業活動などモバイルPCの活用が必要な業務において、万一PCを紛失した場合でも、紛失したデータを特定することができ、PC紛失によるリスクを抑制することができる。

活用例3:PC環境を容易に統一したい用途
  • コールセンターや窓口業務などのPC環境を統一する必要がある業務において、容易にPC環境の統一を実現できる。これはストレージ内にマスターディスクを管理しておき、各PC用のディスクをストレージのコピー機能で配布できるからである。

活用例4:PC環境を容易に切替えたい用途
  • PCを使った教育システムにおいて、ストレージに講座ごとの環境を作成した論理ディスクを用意しておき、PCのブート時に該当ディスクからネットワークブートさせることで、講座ごとに異なるアプリケーション環境に切り替えることができる。

活用5:PC環境を高信頼化したい用途
  • ストレージにあるデータを一括バックアップすることで、PCを1台1台バックアップする必要がなくなる。

活用6:既存PCアプリケーションを稼動させたい用途
  • 動画やCADなどの精細な画面を必要とする業務やPCのCPUパワーを必要とする業務でも適用できる。
  • サーバ環境は現状のまま変更せずに利用できるので、システム再構築の負荷も小さくできる。

表2:FlexClientの活用例


まとめ

   全2回にわたって紹介してきた通り、FlexClientは「利用者の立場で本当に必要な機能とは何か」を考えて開発してきたシステムである。既存の概念に捉われない新しいタイプのシンクライアントシステムとして、様々なケースに対応するソリューションといえる。本連載がシンクライアントの導入の際の一助となれば幸いである。

シンクライアントシステム「FlexClient」
http://flexclient.toshiba-sol.co.jp

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東芝ソリューション 舟城 亮一
著者プロフィール
東芝ソリューション株式会社  舟城 亮一
シンクライアントシステムFlexClientの商品企画担当として、製品仕様のとりまとめや全国各地でのセミナー、講演で活躍中。


INDEX
第2回:2つの顔を持つFlexClientの仕組み〜オフィス利用とモバイル利用
  第1回まとめ〜FlexClientの概要
  モバイル環境では、セキュアなPCとして利用
FlexClientの活用シーン
PCを柔軟に活用できる新しいシンクライアントシステムFlexClient
第1回 シンクライアントシステムが抱える課題〜FlexClient開発の背景
第2回 2つの顔を持つFlexClientの仕組み〜オフィス利用とモバイル利用

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