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| 技術導入に潜むリスク | ||||||||||||
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情報システムの企画・構築には様々なリスクが潜んでいる。これらのリスクはITの進化とIT業界を取り巻く環境の変化にともなって変わってきている。 本連載ではこの変化の状況について解説を行うとともに、情報システムの構想・企画段階や開発プロジェクトの組織を組成する段階、開発の途上段階、そして運用段階の各フェーズに存在するリスクについて、筆者らの経験から解説する。 第1回の今回は、情報システムの企画・構想段階における技術導入に潜むリスクに対処する際に必要となる人材について、筆者自身の考えを述べていく。 |
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| ベンダー技術提供の変化 | ||||||||||||
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情報システム開発はシステムの特性にあわせた最適な技術を選択することが理想である。しかし、IT業界における各ベンダーの技術の提供形態が従来の1社単独の時代から複数社の時代に変わりつつあり、最適な技術を見つけることが難しくなってきている。 かつてのメインフレーム時代は、ベンダー1社がハードウェアからオペレーティングシステム、データ通信プロダクト、データベースなどの基本ソフトウェアまでを一貫性を持って提供できた。例えば、基本ソフトウェアの機能を豊富にするために、それを稼働させるための最適なハードウェアを設計して提供していたのである。またハードウェアの性能によって、高い性能を要求するソフトウェアが稼働できるかどうかの検証テストも1社単独で実施できた。 そのため、技術の組み合わせのリスクが小さかったのである。したがって、新技術導入の際も、提供ベンダー1社と徹底した検討を重ねることで対応できたのである。 つまり、従来はベンダーが技術導入の一貫性を保証していたが、オープン系のシステム形態になったことで、その責任は技術選択を行うユーザ側にシフトしていると理解すべきなのである(図1)。 |
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