TOP
>
業務システム
> システム構成
RFIDのデータを活用するために
第4回:RFIDミドルウェア製品の現状
著者:
野村総合研究所 松本 健
2006/8/11
前のページ
1
2
3
次のページ
システム構成
次に大まかなRFIDミドルウェアのシステム構成を示す。RFIDミドルウェアを利用するシステムは、基本的にアプリケーションサーバとデータベースの組み合わせで実現される。
扱うデータのストアなどにデータベースを利用し、処理ロジックはアプリケーションサーバに実装される。RFIDミドルウェアベンダが提供するものはアプリケーションサーバ上で稼動するコンポーネント群であり、アプリケーションサーバ・データベースは任意製品を選択できるものが多い。
図1:RFIDミドルウェアでの処理フロー概要
コンポーネント
対応するミドルウェア階層
Logger
アプリケーション接続層
ProcessManager
プロセス管理層
Filter
データ管理層
Adapter
デバイス管理層
表2:コンポーネントとミドルウェア階層の対応
基本的な処理フローは以下のとおりである。
RFIDリーダ・ライタで読み取ったRFIDタグデータをAdapterで受け取る
Adapterで受け取ったデータは共通フォーマットに変換され、Filterに送られる
Filterでは設定されたフィルタに応じてデータを加工し、Process Managerにデータを送る
Process Managerでは受け取ったデータと設定されたワークフローイベントとのマッチングを行い、ワークフローステータスを更新する。必要であればLoggerにデータを送信する
LoggerではデータをHTTP、TCPなどのプロトコルに乗せて、他システムへ送信する
表3:RFIDミドルウェアの処理フロー
前のページ
1
2
3
次のページ
著者プロフィール
野村総合研究所株式会社 松本 健
1994年早稲田大学大学院理工学研究科卒業後、同年野村総合研究所入社。現在、情報技術本部にてシステム基盤を中心とした新技術の調査・評価を行うITエンジニアとして活動。最近ではESB/BPM/ユーティリティコンピューティング/サーバベーストコンピューティング/RFIDミドルウェアなどの調査・評価を行っている。
INDEX
第4回:RFIDミドルウェア製品の現状
主なRFIDミドルウェア製品
システム構成
フィルタリング