第1回:The Social Side of Services/サービスの社会的な側面 (4/4)

Toward Integration/システム統合への道
Toward Integration/システム統合への道

第1回:The Social Side of Services/サービスの社会的な側面
著者:IONA Technologies  Steve Vinoski
訳者:日本アイオナテクノロジーズ  江川 潔   2006/6/22
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社会に知らしめる

   組織の中における部署やポジションに関わらず、SOAの適用を促進する上でキーとなるのは「コミュニケーション」です。促進するための基本的な考え方は、マーケティングや営業の戦術を動員してアイデアを社会化(ソーシャライズ)し、それを現実にするためにキーとなる人々の合意を獲得することです。

   例えば「エレベータでの訴求」というシナリオを考えてみましょう。もしエレベータの中でCIOのようなキーとなる人物と一緒になったときには、皆さんのアイデアが「より深く探求する価値のあるもの」であることを納得させることを考えてください。

   そのような偶然ともいえる場面があるかどうかに関わらず、皆さんのチームやレポート先の管理者へ同じように提案する機会があるはずです。

   皆さんが発するメッセージは一貫していて、強いものであることが重要です。また、ディスカッションの結果をフィードバックして、毎回改善する必要があることを理解してください。どのような場合でも、メッセージのハイライトは皆さんが話しをしている相手の人にあわせたものであるようにします。


Wikiの利用

   会社の中でSOAを一般化する手法として、「Wiki」や「blog」を導入する方法があります。これらは常に更新される「オンラインの出版物」であり、内容は時系列とは逆の順番で記載されているので、SOAのスタートラインになる共通のビジョンを順次作り上げることに有効です。

   Wikiは共同で内容の執筆/編集ができるので、最初にSOAの適用のためのアイデアを説明するページをつくり、その中で他の人からのフィードバックや参加を呼びかけていきましょう。その人たちはページを編集することが可能であり、彼らの新しいWikiページを作ってリンクすることもできます。

   すべての人が等しくWikiに貢献できるので、社内でSOAについて包括的にリンクされたページとして、多くの人に維持されながら存在することも夢ではありません。

   作成していったWikiページには、他の企業の(できれば競合相手など)SOA利用事例を参照できるようにしてください。そのようなWikiは開発者のチームの中に草の根のムーブメントを起こすことに役に立ちます。あるいは共同でボトムアップの適用の成果をあげることができるようなSOAコミュニティを作ることができるかもしれません。

   このようなWikiは人が直接読むことのできるサービスの登録簿を作ることができます。また、誰がどのようなサービスを構築したか公開しますので、ドキュメントを公開して利用可能なサービスへの詳細情報にアクセスするようにもできます。


blogの利用

   blogはWikiのような共同のツールではありませんが、広くメッセージを得るのには簡単な手法です。SOAに関するblogは、まずサービス指向の利点について更新していくことからはじまります。どのようにシステムに適用していくか、SOAに関する記事のリンクや業界の事例、SOAプロトタイピングについての最新情報などによってキーになる言葉を抽出して、継続的に内容を充実させていきましょう。

   皆さんもご存知にように、blogの典型的な機能として読者が記事にコメントを付けることができますので、SOA適用の促進への価値のあるフィードバックを得て、それらを組み込むことができます。

   blogやWikiは、これまで述べたように非常に有効ではありますが、キーパーソンと直接会って話すことのメリット以上のものではありません。また、もし皆さんが間違いなく社内でキーとなる人々の支援を得られたとしても、それは実際のシステムの構築やサービスの開発が容易となることを意味しているのではありません。

   常に開発プロセス、トレーニング、ツールの変更への対応、あるいは他のチームとの技術的な共同作業の新しい方法を確立しなければなりません。そのような中で、コミュニケーションによって社会的な均衡状態を作るために積極的に取り組むことは、SOAの成功のチャンスを飛躍的に増大させるものなのです。

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Copyright (c) 2006 IEEE. Reprinted from
"The Social Side of Services"
IEEE Internet Computing
January/February 2006 issue of the "Toward Integration" column, by Steve Vinoski Volume 10, number 1 pp. 90-92

This material is posted here with permission of the IEEE. Such permission of the IEEE does not in any way imply IEEE endorsement of any of Is products or services. Internal or personal use of this material is permitted. However, permission to reprint/republish this material for advertising or promotional purposes or for creating new collective works for resale or redistribution must be obtained from the IEEE by writing to pubs-permissions@ieee.org.

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Translated from the original English version and reprinted with permission, from
"The Social Side of Services"
IEEE Internet Computing
January/February 2006 issue of the "Toward Integration" column, by Steve Vinoski Volume 10, number 1 pp. 90-92.
(c) 2006 IEEE.
IONA Technologies,Plc. Steve Vinoski
著者プロフィール
IONA Technologies,Plc.   Steve Vinoski
IONA Technologiesの主管エンジニア。
17年以上にわたりミドルウェアの仕事に従事し、Object Management Group(OMG)やWorld Wide Web Consortium(W3C)においてミドルウェアの標準化に貢献している。IEEE Internet Computing Magazine の"Toward Integration"コラムを執筆しているほか、IEEE Internet Computing MagazineとInternational Journal of Web Service Researchの編集委員を勤めている。
日本アイオナテクノロジーズ株式会社 江川 潔
訳者プロフィール
日本アイオナテクノロジーズ株式会社
テクニカルセールスマネージャ  江川 潔

株式会社富士通SSLでNTT仕様のオペレーティング・システムの開発に従事したのち、日本ディジタルイクイップメント株式会社でNTT向けシステムの開発、その後、ソフトウェアとハードウェアのプリセールス活動を展開した。DECの合併を経て、現職のミドルウェア製品のマーケティング、アライアンス、プリセールスなどに従事。


INDEX
第1回:The Social Side of Services/サービスの社会的な側面
SOAの成功のために
 実現に向けて取り組むために
 トップのレベルの障害
 社会に知らしめる
Toward Integration/システム統合への道
第1回The Social Side of Services/サービスの社会的な側面
第2回Rubyを使ったエンタープライズ・インテグレーション
第3回Rubyの拡張によるアプローチの違い

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