「OpenSSL 4.0.0」リリース ─ 次世代TLS機能とAPI刷新

量子暗号化に向けた機能の増強など数多くの機能強化、一方でレガシーな機能・プロトコルの削除も

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 OpenSSL Projectは4月14日(現地時間)、「OpenSSL 4.0.0」をリリースした。

 「OpenSSL 4.0.0」は、これまで外部ハードウェア(HSMなど)との連携に使われてきた「ENGINE API」や、SSLv3のサポート、その他の古いプロトコル・エンジンが削除された。これに伴い、「3.0」で非推奨となっていたコードが「4.0」では動作しなくなる。これによってソースコードが大幅に軽量化され、セキュリティ上の攻撃対象領域が減少している。

 また、「OpenSSL 4.0」では、「Encrypted Client Hello(ECH)」のサポートによってプライバシーが向上し、最初のTLSハンドシェイクを暗号化してServer Name Indicationを隠すことができるようになった。また、RFC 8998 サポート、ML-DSA-MU、tls-hybrid-sm2-mlkemポスト量子暗号化グループによるポスト量子暗号化のサポートの強化、量子コンピュータによる解読に耐えうる「耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography)」のアルゴリズムの組み込みなど、大きな変更が複数組み込まれている。古いシステムと通信している場合は、設定調整やコードの書き換えが必要になるケースも数多く発生すると考えられる。

 「OpenSSL」は、GitHubから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

[関連リンク]
Release Announce(GitHub)
openssl-library.org

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