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OpenPages Special Interview
コーポレートガバナンス実現のための包括的なソリューションを提供するオープンペイジズジャパン 話者:オープンペイジズジャパン  デレク ティテリントン氏   2007/3/29

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— 御社が提供するソリューションは、具体的にはどのようなものでしょうか。
デレク ティテリントン氏 ティテリントン氏:   オープンペイジズのガバナンス・プラットフォームは、図1のようになります。この図の中のソリューションモジュールにおいて、オペレーショナルリスク管理(ORM)とITガバナンス(ITG)が上下に入っています。

  「オペレーショナルリスク管理」は、業務上、何らかの問題が生じる危険全体を意味するので、「財務統制」や「SOX法対応」に比べ、範囲が広いものとなっています。ITは様々な業務と密接に関わっているので、いろいろな箇所にタッチポイントがあるため「ITガバナンス(ITG)」は、横長になっています。

  この図に示している要素(モジュール)ごとに個別に製品が存在するわけではなく、1つのソフトウェアの中でインターフェースが異なることで見え方が違っているのです。このインターフェースは、ライセンスにより異なります。機能面でも、「コンテンツ管理」「ワークフロー」「レポート」などがありますが、すべて統合されています。オープンペイジズの製品は4つのモジュールで構成されますが、一貫しているのは、プロセスを管理するということです。

  例えば経営者層の方であれば、4つのモジュールすべての情報をまとめて見ることができます。

OpenPagesガバナンス・プラットフォーム
図1:OpenPagesガバナンス・プラットフォーム


— ポイントソリューションとの違いは、どこになりますか。
ティテリントン氏:   もっとも大きな違いは、製品のフレキシビリティ(柔軟性)にあります。企業の拡大によって組織が変更した場合、また法令の改定があった場合など、その変更に伴い、システムのメンテナンスが必要になるわけですが、その際も容易にメンテナンスを行うことができるかどうかがポイントとなります。

  組織や法令に変更があった場合、システムを変更する際にベンダーに依頼をして行わなくても実行できるようなフレキシビリティを重視しています。オープンペイジズのシステムは、コードベースのカスタマイズは一切行わず、すべてのお客様に同じコードのシステムをお使いいただいています。

デレク ティテリントン氏   米国でもポイントソリューションは数多くありますが、グローバル展開している企業はありません。その点、オープンペイジズのソリューションは多言語対応となっており、グローバル展開しているという点で、他社のソリューションとは異なります。

  そして「レポート」の機能も注目していただきたいと考えています。どのような情報を集めて分析し、レポートするかが重要ですが、これはポイントソリューションでは提供できない機能だと思います。またこの機能の一部として、PC用アプリケーションソフトと相互に変換できるという点も特徴です。例えばExcelのデータを取り込むことができますし、反対にレポートデータをExcelやXMLフォーマットでエクスポートして必要に応じて加工することもできます。


— 組織や法令の改変に応じて、ユーザ企業が設定を変更できるようになっているのですか
ティテリントン氏: そうです。ビジネスロジックを含め、GUIによりお客様が設定変更できるようになっています。これもお客様にとって無用にコスト負担とならないようにするため、バージョンアップに伴い、よりわかりやすく容易に操作できるように変更しています。


— 今後の活動予定について教えてください
ティテリントン氏:   今後、2年間で200社のお客様を獲得したいと考えております。これまで様々なお客様とお話しさせていただいたときには、「文書化」という点に関心が高く、ソリューションという点についてなかなか理解を得る事ができませんでした。しかし、そうしたお客様でも文書化が進むにつれて、どれだけの文書量や作業量になるかが具現化するに伴い、ソリューションによる効率化という点に関心が移っているという状況です。

  一方、現在文書化を進められているお客様は、かなり多いと聞いています。今後、文書化が進むにつれ、オープンペイジズのソリューションの重要性を認識され、必要とされると思います。

  現在は、日本版SOX法のための内部統制というところにフォーカスされていますが、内部統制の確立を行うというのは、1つのステップであり、今後リスクへの対応やコンプライアンスというところに内部統制を活かしていかなければならないと考えています。内部統制の確立を行うにあたり、企業の皆様にはSOX法対応ということだけを視野に入れるのではなく、より幅広い視点で内部統制のソリューションを選んでいただきたいと思います。

オープンペイジズジャパン株式会社 アジアパシフィック担当取締役 デレク ティテリントン

オープンペイジズジャパン株式会社
アジアパシフィック担当取締役
デレク ティテリントン

デレク ティテリントンは、金融関連向けのソフトウェア業界で培った12年の経験と実績を元にオープンペイジズ社へ入社。現在、同社のアジア地域での責任者として、企業ガバナンス、リスク、コンプライアンス管理ソリューション分野での同社のプレゼンス向上および業務拡大の任に当たっています。オープンペイジズ入社前はThomson Financialでアジアオペレーション担当のゼネラル・マネージャーとして東京、香港、中国で合わせて6年間の勤務経験があります。

http://www.openpages.co.jp/

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INDEX
コーポレートガバナンス実現のための包括的なソリューションを提供するオープンペイジズジャパン
  オープンペイジズ設立の目的および事業内容について教えてください
  SOX法への対応という点で米国と日本では、どういった点が異なるでしょう
御社が提供するソリューションは、具体的にはどのようなものでしょうか。