TOP>キーパーソンインタビュー> 約30種類のオープンソースソフトウェアに対応 話者:野村総合研究所 寺田 雄一氏 2007/5/21 前のページ 1 2 約30種類のオープンソースソフトウェアに対応 — 対応されるオープンソースソフトウェアにはどのようなものがありますか 寺田氏:LinuxおよびFreeBSDを含めたOS、PHPをはじめとしたスクリプト系の言語、Javaを活用したアプリケーション基盤、MySQLやPostgreSQLなどのデータベースといった広範囲のオープンソースソフトウェアに対応しています(表3)。 OS CentOS Fedra Core Debian FreeBSD その他Linux データベース MySQL PostgreSQL Web/スクリプト言語系 Apache Squid PHP Perl Java系 Tomcat JBoss Struts Spring Hibernate Apache Geronimo/WAS CE Ruby on Rails ネットワークインフラ系 Sendmail Postfix BIND OpenLDAP Samba osCommerce アプリケーション系 Eclipse BIRT OpenOLAP 表3:対応する主なオープンソースソフトウェア 現在は約30種類のオープンソースソフトウェアに対して、システム障害が発生した際に迅速、かつソースコードレベルで対応を行える体制を用意しています。また、対象となるオープンソースソフトウェアについては、随時追加していく予定です。 — NRIオープンソース救急センターとOpenStandiaの住み分けはどのように行われるのでしょうか 寺田氏:OpenStandiaは、問題が発生しないように、また最適なパフォーマンスを発揮できるように、導入するオープンソースソフトウェアの種類やバージョンの組み合わせを事前に検証し、推奨パラメータを含めてパッケージングしたものを用意しています。実際に運用時の障害も起こりにくく、トラブルが発生したとしてもOpenStandiaに関する専門的なサポートも受けることができます。 これに対してNRIオープンソース救急センターは、OpenStandiaという枠の中だけでなく、広い意味でのオープンソースソフトウェアの利用者をターゲットにしています。どちらが主従というわけではなく、横に並んだ2つのオープンソースソフトウェア向けサービスとなります。 — 「このようなユーザに使ってほしい」という考えはありますか 寺田氏:何かオープンソースソフトウェアでトラブルが発生し、お困りの場合に、原因がまったくわからなくても気軽に相談できるようにしたいと考えています。 例えばOpenStandiaに寄せられた問い合わせで「PHPの動作がおかしい」というものがありました。このケースでは、実際にはPHP側ではなく、データベース側で問題が発生していたのです。NRIオープンソース救急センターでは、このように原因が特定できない場合でも迅速に対応し、障害原因の切り分けや原因追究を支援することを目標としています。 さらに、発生したトラブルを解決した後で、より安定した稼働や継続したサポートをご提供することもできますので、ぜひオープンソースソフトウェアのサポートに不安がある方に利用していただきたいと思います。 株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンターグループマネージャー寺田 雄一 NRIオープンソースソリューションセンター(OSSC)のマネージャー。2003年にOSSCを立ち上げ、複数のOSSの組み合わせを事前に検証したOSS基盤を提唱し、OpenStandiaパッケージを開発。 前のページ 1 2 INDEX 「NRIオープンソース救急センター」でOSSを強力サポート 「サポートがない」という不安は「導入前」と「導入後」の2通りがあった 約30種類のオープンソースソフトウェアに対応