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いまが旬!Ruby on Rails&OpenLaszlo
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第1回:Ruby on RailsとOpenLaszloの連携

著者:ネットエイト  十河 学   2007/9/4
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OpenLaszloとRoRの連携の方法

   実際にRoRを使ったOpenLaszloアプリケーションの開発進めていく手順は次回以降に説明することにして、今回はOpenLaszloとRoRを連携させるための方法を説明していきます。

OpenLaszloでのデータ利用

   OpenLaszloでは簡単にデータを利用するために、豊富な機能が用意されています。

  • データ埋め込み
  • 外部データソースやWebサービスへのデータ送受信
  • 実行時にクライアント内でデータの編集や作成
  • ユーザインターフェイスへのデータバインド

表1:OpenLaszloに用意されている豊富な機能

   OpenLaszloではXML形式でデータを送受信するRESTが一般的ですが、SOAPやRPCもサポートされています。次にデータの埋め込みを使った簡単なデータバインドの例を示しています。

コード2:simpledatabind.lzx
<canvas>
 <dataset name="addressdata">
  <addresses>
    <address firstname="taro" lastname="yamada" phone="03-1111-1111" zip="107-0001" address="東京都1-1-1" />
    <address firstname="hanako" lastname="yamada" phone="03-1111-1112" zip="107-0002" address="東京都1-1-2" />
  </addresses>
 </dataset>

 <grid datapath="addressdata:/addresses" height="100" />
 <text datapath="addressdata:/addresses/address[1]/@address" y="120" />
</canvas>

   実行結果はすべてのデータがバインドされたグリッドと、xpathを使用して指定したアトリビュートのみを表示させたテキストが表示されています(図2)。

実行結果
図2:実行結果

   このグリッドはカラムをクリックしてデータを修正したり、ヘッダをクリックしてデータをソートしたりすることができます。もちろん修正やソートはクライアント内で行われるため、サーバにアクセスする必要はありません。

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株式会社ネットエイト 十河 学
著者プロフィール
株式会社ネットエイト  十河 学
2005年にOpenLaszloに出会う。RIAとオープンソースの可能性に感動し、OpenLaszloの情報交換を目的としたlaszlo.jpを勢いで開設。オープンソースアプリケーションはもちろん、iTunesやYouTubeから生まれるアーティストや、場所を問わないワークスタイルなどインターネットを中心として大きく変わりつつある世界の動きにも興味あり。現在はnet8のメンバーで沖縄県在住。

http://laszlo.jp


INDEX
第1回:Ruby on RailsとOpenLaszloの連携
  はじめに
OpenLaszloとRoRの連携の方法
  OpenLaszloでのデータ利用(続き)