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OLAP分析操作(ドリルダウンとスライシング)
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先にも述べたようにドリルダウン、スライシング、ダイシングという3つのOLAP分析操作が分析ツールの基本機能です。これらの操作が覚えやすいマウス操作によって行えるかどうかがポイントです。
OpenOLAPの場合、OLAP分析操作を行う画面は図1のような構成になっています。
図1:OpenOLAPのOLAP分析操作画面 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
表の横軸が列エッジ、縦軸が行エッジと呼ばれます。横軸にも縦軸にも配置されない残りのディメンションとメジャーが最上段のページエッジに配置されます。行エッジと列エッジにかこまれた領域はデータセルと呼ばれ、集計された数値が表示されます。OLAP分析操作はこの画面をマウス操作によって実行します。
ドリルダウン操作は図2のように行います。行または列エッジに表示されたメンバーに、ドリルダウン可能な場合はプラスが、すでにドリルダウンされている場合はマイナスが表示されています。このプラスサインをクリックするとドリルダウンが、マイナスサインをクリックするとドリルアップが行われます。図2の例ではメモリーのドリルダウンとドリルアップが行われています。
図2:OpenOLAPでのドリルダウンとドリルアップ
BIツールによってはドリルダウンしたときに上位階層の行を消して表示するタイプもあります。どちらがよいかはユーザの好みによって選択する必要があります。
スライシング操作は図3のようにして行います。ページエッジに表示された項目は、プルダウンで階層もしくは選択可能なメンバーが表示されます。表示されたメンバーの中からスライシングの対象とするメンバーを選択します。図3の例では、顧客ディメンションをプルダウンして、コンピュータ・サービセズ東京というメンバーでスライシングしています。
図3:OpenOLAPでのスライシング操作
BIツールによってはスライシング操作をディメンションに属する全ての階層のセレクション・ボックスを並べて表示し、別々に選択するやり方があります。これもどちらがよいかは、ユーザの好みによって選択する必要があります。
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著者プロフィール
株式会社アイエイエフコンサルティング 平井 明夫
日本DEC(現HP)、コグノス、日本オラクルを経て現職。一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。 特に、データウェアハウス、BI、OLAPを得意分野とする。現在、企業業績管理、管理会計などデータ分析ソリューションの短期導入を可能にするテンプレートやパッケージの開発を行っている。
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