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分析ツールのチェックポイント
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分析ツールの利用者であるパワーユーザはデータを最も頻繁に、そして詳しく分析するユーザ層です。このユーザ層はデータを固定的に見るだけではなく、その時々のニーズに合わせて様々な視点に変えてデータを見たりします。
このようなニーズを満たすために必要となるBIツールの機能の中でも、特に重要な項目は以下にあげる6つになります。
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OLAP分析操作
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ドリルダウン、スライシング、ダイシングという3つのOLAP分析操作は分析ツールの基本機能です。自由に視点を変えてデータの中から傾向や問題点を見つける非定型的な分析には、OLAP分析操作が欠かせません。
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仮想メジャー、仮想メンバーの定義
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ユーザが必要とするメジャー(集計値)の全てが元データに含まれているとは限りません。例えば売上とコストはあっても利益が元データには含まれていないといった場合には、分析ツールで計算式を定義して仮想的なメジャーを作りだす機能が必要です。
また、ディメンション(次元)の複数のメンバー(項目)から計算式で求めた別のメンバーを定義することが必要なケースもあります。例えば会計の勘定科目の売上総利益は売上高から売上原価を引くことで求められますが、これらの科目はメジャーではなく勘定科目ディメンションのメンバーになっていますので、仮想メンバーとして定義する必要があります。
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メンバーの自由選択と不均一階層
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分析ツールは一般的にディメンションの全てのメンバーとメジャーを表示対象としています。しかしメンバーやメジャーの数が多いときは、ユーザが興味のある項目に絞って表示したい場合もあります。このような場合はメンバーの自由選択機能が必要です。
また組織や会計の勘定科目のディメンションでは階層の構造が不均一になります。このような場合、重複して表示する不必要なメンバーを削除する機能があれば、データ分析がよりスムーズに行えるようになります。
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積み上げ計算
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一般的なメジャーの値は最下層から順に加算していくことで上位階層の値が求められます。しかし、平均値や在庫の期首、期末の値などは単純に最下層から順番に積み上げる計算では求められません。分析ツールではこのような値の計算もBIツールの機能としてできなければなりません。
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グラフ機能
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直感的にデータの傾向を見ることができるグラフ表示機能は大変重要です。しかし、グラフの種類が多ければよいという単純な話でもありません。ユーザの普段のデータ分析方法やデータの内容によって、必要とされるグラフの数も種類も異なります。費用対効果を考慮したBIツール選定では、本当に必要なグラフ表示機能の内容を見極めることが重要です。
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Excelとの親和性
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パワーユーザの多くはデータ分析のツールとして、すでにExcelに慣れ親しんでいます。このようなユーザにとっては、自分のイメージどおりに最終的な分析ができる。あるいは非定型な要求を満たすレポート作成のために、Excelが読み込めるファイルの出力機能が必須となります。ユーザによってはBIツールのユーザ・インターフェースとしてExcelそのものが使用できるタイプが最も適している場合もあります。
それでは、これらの6つの項目を個別に詳しく見ていきましょう。
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著者プロフィール
株式会社アイエイエフコンサルティング 平井 明夫
日本DEC(現HP)、コグノス、日本オラクルを経て現職。一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。 特に、データウェアハウス、BI、OLAPを得意分野とする。現在、企業業績管理、管理会計などデータ分析ソリューションの短期導入を可能にするテンプレートやパッケージの開発を行っている。
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