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レイアウト機能
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レポーティング・ツールにおいては、同一画面に複数の表やグラフを配置して自由にレイアウトする機能はもっとも基本的なものです。レイアウト機能の実現方法はソフトウェアによって用語こそ異なりますが、標準的な考え方は同じです。つまり、あらかじめ用意されたレポートの部品(表やグラフ)から必要なものを選択・配置して、レポートを完成させるという考え方です。
OpenOLAPの場合、主要なレポート部品として「単純表」、「繰り返し表」、「クロスタブ表」、「単純表・グラフ」の4つが用意されています。
単純表は集計の単位となるカラムが列として並び、その右に集計値が表示されるといったもっとも単純な形式です(図1)。
図1:OpenOLAPのレポート部品〜単純表
繰り返し表は特定のカラムのメンバーごとに単純表を作成し、それを繰り返し表示する形式です(図2)。
図2:OpenOLAPのレポート部品〜繰り返し表
クロスタブ表は行と列それぞれに集計単位のカラムが配置され、中央にクロス集計された値が表示される形式です(図3)。
図3:OpenOLAPのレポート部品〜クロスタブ表
単純表・グラフは単純表の下に、同じデータをグラフ形式で表示したものが追加された形式です(図4)。
図4:OpenOLAPのレポート部品〜単純表・グラフ
OpenOLAPの場合、これらのレポート部品単体でいったんレポートとして作成し、最後にポータル・レポートとして複数のレポートを配置して完成させるという方法をとります。図5では、単純表・グラフと繰り返し表の2つのレポート部品を組み合わせて、レポートを完成させています。
図5:OpenOLAPの完成レポート
OpenOLAPのレポート部品をレポートそのものとして1つ1つ作成し、最後にポータル・レポートとしてレポート(部品)を組み合わせて完成させる方法以外にも、最初に完成レポートの枠組みを作成し、その中で1つ1つの部品を完成させていくという方法もあります。どちらかというと後者のほうが一般的なようです。
しかし、部品を配置して最終的なレポートを完成させるという考え方は、いずれにも共通しています。
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著者プロフィール
株式会社アイエイエフコンサルティング 平井 明夫
日本DEC(現HP)、コグノス、日本オラクルを経て現職。一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。 特に、データウェアハウス、BI、OLAPを得意分野とする。現在、企業業績管理、管理会計などデータ分析ソリューションの短期導入を可能にするテンプレートやパッケージの開発を行っている。
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