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最新CMS導入ガイド〜ビジネスCMSの可能性〜

第5回:事例からみるCMSの導入効果
著者:彼方  金子 明敏   2006/8/30
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導入例2:企業ポータル

   企業のWebサイトには複数の顔があります。消費者向け、販売店や代理店向け、投資者向けなど企業活動に応じて様々な情報がそれぞれ異なるスケジュールで発信されます。中には複数のWebサイトに掲載される情報もあり、そのハンドリングは煩雑を極めます。

   昭和シェル石油株式会社では、CMSによりこれらにかかる労力を低減・分散すると同時にサイトクオリティを向上させることを狙い、ALAYAを導入しました。ロイヤル・ダッチ/シェルグループ(シェルグループ)の一員として、昭和シェル石油のブランディングをWebサイトにおいても実践しています。
昭和シェル石油株式会社の例
図2:昭和シェル石油株式会社の例
(画像をクリックすると別ウィンドに図2のサイトを表示します)

  • 1000ページ弱のWebサイトに1カ月強で導入
  • 14事業部、3関連会社、100余名が「ALAYA」を利用してWebサイト更新業務を行うことを目的に導入

表2:昭和シェル石油株式会社の例


効果1:サイトクオリティの向上

   プレスリリースの発表、新コンテンツのオープン、キャンペーン終了に伴う記事の削除などと、企業のWebサイトにはページの数だけ「時計」があり、その変化と同じタイミングでその多数のコンテンツとリンクを常に正確に維持する必要があります。

   昭和シェル石油ではALAYAの導入によって、ニュースやリリースなどの更新に伴うトップページや一覧ページの内容・リンク更新を自動化しています。また、ALAYA管理下のページで万一リンク切れが発生した場合、その箇所が管理者に通知される機能により、即時対応を可能としています。こうして、利用者から信頼されるWebサイトを運営しています。


効果2:デザイン統一によるブランディング

   画像を多数盛り込んだり動画を使うなど、マルチメディアコンテンツによるWebページの制作は、企業のWebサイトにおいても特別なことではなくなってきています。その際に、担当者のスキルやデザインに対する意識などにより、デザインやレイアウトが崩れてしまうことは避けなければなりません。

   昭和シェル石油では、ALAYAのテンプレート機能により、「SHELL」ブランドサイト共通のガイドラインにそった多数の目的別ページテンプレートを用意し、情報更新時にヘッダ・フッタメニューなどのページレイアウトやデザインの同一性を保っています。また、ヘッダ・フッタなどの更新の際には漏れなくサイト全体に反映でき、ブランディングを基礎から確実にしています。

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彼方株式会社
1995年よりWebマガジン「teleparc:テレパーク」(運営:富士通)の企画・制作・運営を行っていたテレパーク編集部が母体となり2001年に独立。企業・自治体サイトから中田英寿オフィシャルホームページといったエンターテインメント系サイトまで、自社製CMS を主軸にきめの細かいソリューションを提供中。
http://www.kanata-jp.com/

彼方コンテンツマネジメントシステム「ALAYA(アラヤ)」
10年以上にわたるWebサイト構築・運営経験を元に、制作現場のニーズを反映し開発したコンテンツマネジメントシステム。Webサイト運営の効率化はもとより、アクセシビリティ・コンプライアンス・情報セキュリティといった近年のWebサイトに求められる要件にお応えします。
http://www.kanata-jp.com/product/index.html

彼方株式会社  金子 明敏
著者プロフィール
彼方株式会社  金子 明敏
1995年から10余年にわたるWebサイト構築・運営のノウハウを活かし、自社開発したコンテンツマネジメントシステム「ALAYA」のプロダクトマネージャ。


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第5回:事例からみるCMSの導入効果
  CMSで導く、それぞれの「最適解」
導入例2:企業ポータル
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