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最新CMS導入ガイド〜ビジネスCMSの可能性〜 |
第5回:事例からみるCMSの導入効果
著者:彼方 金子 明敏 2006/8/30
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導入例3:会員制サイト
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会員制のWebサイトでは、新規会員の獲得と既存会員の満足度の向上のために、コンテンツの充実と更新頻度の維持をどう所定のコスト内で行っていくかが非常に重要なテーマになります。
国際交流基金情報センターでは、会員専用のWebサイト「JFサポーターズクラブ(JFSC)」の運営にあたり、技術をもつクリエーターではなくても情報を更新できることを目的としてCMSを導入しました。国際交流をはじめとする情報を会員に提供しています。
表3:JFサポータズクラブの導入効果
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効果:会員制コンテンツと公開コンテンツを自在にハンドリング
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会員制サイトを立ち上げる場合、会員システム込みで一から開発を行う例もありますが、国際交流基金情報センターでは目的やコスト、規模、立ち上げまでの期間を考慮して、既存のCMSの導入を検討しました。ALAYAは配信されるページが静的HTMLであるため、会員制のディレクトリと、公開ディレクトリの両方に自由に配信できるところが決め手となりました。
更新頻度や情報発信元を考慮して、CMSをWebサイト全体ではなく、主要コンテンツに限定して導入し、効果をあげています。ALAYAでは配信されるページが静的HTMLのため、CMSを使わない他のコンテンツとの連動もハンドリングが容易です。
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導入例4:Webサイトの一部へのCMSの適用
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先にも触れたように、Webサイトの規模や特性に応じて、CMSをWebサイト全体ではなく一部分に導入することで効果を上げることも可能です。
スターバックス コーヒー ジャパン株式会社では、即応性を求められるIR情報やプレスリリース、イベント情報のページにALAYAを適用して効果をあげています。一部への適用といっても、そのそれぞれのコンテンツに応じて、適切な内容チェック〜承認フローを設定する管理の基本に変わりはありません。厳密なアクセス制限の元で情報セキュリティを保ちリアルタイムに情報発信を行っています。
図3:スターバックス コーヒー ジャパン株式会社の例 (画像をクリックすると別ウィンドに図4のサイトを表示します)
- 更新頻度の高いコンテンツ、迅速な更新が求められるコンテンツなどへの部分導入
表4:スターバックス コーヒー ジャパン株式会社の導入事例
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導入例5:アウトソーシング運営
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Webサイトの制作を外部の制作会社にアウトソーシングしている企業や団体では、そのデータのハンドリングにはじまり、内容確認、承認、サイト公開までのフローが繁雑になり、スムーズで間違いのないオンタイムの進捗管理に苦心されています。
日本ゼオン株式会社では社内でのコンテンツ更新はもちろん、外部制作会社に制作委託を行う場合にも進捗管理にALAYAを利用、Webマスター1名(兼任)でサイト運営のすべてをハンドリングしています。
図4:日本ゼオン株式会社の例 (画像をクリックすると別ウィンドに図4のサイトを表示します)
表5:日本ゼオン株式会社の導入効果
このように、ビジネスCMSの導入に際しては、Webサイトの特性や環境や応じて目標をより具体化し、適切なプランとプロセスによってWebサイトを構築・再構築していくことが、明確な効果に結びつきます。導入後も、組織や環境の変化に応じた運用を行うことで効果をあげ続けることはもちろんですが、新たな目標に対してCMSで「解」を得ていくことも考えていきたいところです。次回は、その可能性について見ていきます。
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次回予告
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最終回になります第6回は、「CMSの拡張と可能性」と題して、アンケートなどのオプション機能やカスタマイズによる他システムとの連携など、ビジネスCMSの多様な使い方とWeb標準との高い親和性がもたらす可能性についてご説明いたします。
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彼方株式会社
1995年よりWebマガジン「teleparc:テレパーク」(運営:富士通)の企画・制作・運営を行っていたテレパーク編集部が母体となり2001年に独立。企業・自治体サイトから中田英寿オフィシャルホームページといったエンターテインメント系サイトまで、自社製CMS を主軸にきめの細かいソリューションを提供中。
http://www.kanata-jp.com/
彼方コンテンツマネジメントシステム「ALAYA(アラヤ)」
10年以上にわたるWebサイト構築・運営経験を元に、制作現場のニーズを反映し開発したコンテンツマネジメントシステム。Webサイト運営の効率化はもとより、アクセシビリティ・コンプライアンス・情報セキュリティといった近年のWebサイトに求められる要件にお応えします。
http://www.kanata-jp.com/product/index.html
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著者プロフィール
彼方株式会社 金子 明敏
1995年から10余年にわたるWebサイト構築・運営のノウハウを活かし、自社開発したコンテンツマネジメントシステム「ALAYA」のプロダクトマネージャ。
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