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ソフトウェアメトリックス調査報告〜システム開発における品質・工期・生産性 |
第2回:品質・コスト・工数の関係
著者:日本情報システム・ユーザー協会 2005/11/4
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予算 Vs. 工数分布(特異点を抜く)
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特異点3点を除いて、再分析をすると、以下のようになる。
図7:予算Vs.工数分布(特異点を抜く) (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
回帰は原点を通るように行い、回帰式は 「Y = 90X」 となった。
「傾き = 人月単価 = 約90万円」ということになる。相関係数は0.91。寄与率83%と高度に有意である。予算は、工数に強く依存していることがわかる。
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規模別予算/工数
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全体予算が記入されている81件について、規模別に集計した。
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表13:規模別予算/工数 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します)
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規模別予算/工数(特異点を抜く)
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異常値と思われる、人月500万円以上のデータ5件と、人月40万円以上のデータ1件を除いて計算すると以下のようになる。
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表14:規模別予算/工数(特異点を抜く) (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します)
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規模の大きいプロジェクトは、人月あたりの予算額が少ない。上表の総計の予算/人月が、回帰式の傾きと異なるのは、総計の予算/人月は、人月単価の単純平均値であるところの影響が大きい。予算が少ないプロジェクトに高い単価のものがあるため、単純平均は加重平均よりも高くなる。予算/人月の加重平均は約95.5万円であった。
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著者プロフィール
日本情報システム・ユーザー協会
社団法人 日本情報システム・ユーザー協会
ユーザーの立場からの産業情報化の推進を目的とし、大手ユーザー企業を中心に、約250社の会員を擁し、経営とITに関する様々なテーマや、立場に応じた40以上の委員会、研究会、研究プロジェクトを実施し、毎年、各種調査・研究報告書の刊行や、提言を行っている。1962年、日本データ・プロセシング協会として創立、1992年社団法人日本情報システム・ユーザー協会として、全面的に拡充改組。
http://www.juas.or.jp/
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