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| はじめに | ||||||||||
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「第1回:ドキュメント管理が変わる〜Office2007がもたらす変化〜」では、「the 2007 Microsoft Office system(Office 2007)」にて提供される「Open XML Formats(Office XML)」がドキュメント管理をどのように変えるのか、その可能性を検証した。「第2回:Office XMLドキュメントをデータベースで管理する」ではOfficeXMLを格納するに適したデータベースとしてXMLデータベースの有用性を検証した。 最終回の今回は、OfficeXMLとXMLデータベースを組み合わせたドキュメントソリューションの例として、Document to Databaseソリューション「DocuDyne」を題材に、Office XMLを利用したドキュメントソリューションの可能性について探ってゆきたい。 |
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| DocuDyneのコンセプト 〜 Re-Value Your Document | ||||||||||
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使い慣れたドキュメント作成環境(Microsoft Word)を前提にしつつ、その管理にデータベースを活用することで「検索性と再利用性」を飛躍的に向上させることができないだろうか。実は「DocuDyne」企画開発の発端には、このような問題意識がありました。情報共有・活用というキーワードに対して、従来の情報システム的な解決策では、各種の「フォームアプリケーション」を利用する、あるいは「ファイル共有アプリケーション」を利用するという、究極的には2択の選択肢しか存在しないのがそれまでの状況であった。 しかし、「ファイル共有」には第1回で説明したような検索性の問題が、「フォームアプリケーション」には第2回で説明したような情報入力の操作性に各々問題があり、なかなか現実的なソリューションが成立しにくかったのが、従来のドキュメント管理の分野の課題であった。 しかし、Microsoft Office 2003からWordがXML(WordML)に対応し、またドキュメントを格納するデータベース側でもNeoCoreXMSという第2世代のネィティブXMLデータベースが登場したことにより状況が変わった。つまり、ドキュメントの検索性と再利用性向上に不可欠な「階層型の意味構造」を有するXMLドキュメントを、使い慣れたWordにより「技術的な詳細」を意識することなく作成することが可能になり、さらにNeoCoreXMSを利用することで、Word 2003が生成する様々な構造レベル(厳密〜緩やか)のWordMLを「そのまま格納」し、一元管理することが可能になったのである。 筆者らは上述のWordMLとNeoCoreXMSを組み合わせることで、従来のドキュメント管理の問題を解決できるものと考え、ドキュメントをデータベースで管理・再利用することで「Re-Value Your Document」を実現する「Document to Database」という新しいソリューション・コンセプトを打ち出し、DocuDyneというアプリケーションを開発した。 DocuDyneはDocument to Databaseソリューションにおいて、特にWord文書にフォーカスした文書管理ソリューションであり、WordMLを利用し「ドキュメントに構造を与える」ことで、ドキュメントをデータとスタイルに完全に分離。データ部分はデータベースによる一元管理により検索性および再利用性の向上を実現。さらに、昨今のコンプライアンス・内部統制のための文書化の重要性を鑑み、版管理および差分管理機能(新旧対照表自動生成)を提供している。 また、データとスタイルの分離により、文書の作成・編集は使い慣れたWordで行いながらも、HTML/PDF/DTPなどの自動組版と連携可能なため、WordベースのCMSエンジンとして「ワンソース・マルチユース」を容易に実現可能である。なお、その際の「構造化」も、Wordの書式スタイル(アウトラインレベル)による簡易的な構造化レベルから、カスタムスキーマ適用による厳密な構造化まで、用途に応じた柔軟な導入が可能なため、顧客の業務用途、運用環境に応じた柔軟な展開が可能である。 そこで、以降では「DocuDyne」の各種機能、ならびにその特長について順次紹介してゆくこととする。 |
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