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| SCMの進化とビジネスチャンスの拡大 | ||||||||||
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90年代から各企業において取り組みが行われている「SCM(サプライ・チェーン・マネージメント)」は、流通面におけるコストカットや在庫の適正配置など、どちらかといえば企業における「無駄を省いて利益を上げていく」ものだった。 しかし21世紀を迎え、SCMのコンセプトも変化してきている。この新しいSCM、いわば「SCM 2.0」は、「顧客志向」と「リアルタイムの変化」に注目されていくはずだ。 今日ではITシステムの普及により、多くの企業においてSCMが導入されている。その中で最近「ライバルとなる企業に目を向けた場合にSCMの持つメリットが失われかけている」といわれるようになった。 これはSCM自体を否定するものではなく、その逆にSCMは企業のビジネスにおいて基本インフラとして認識されはじめていることをあらわしている。ほとんどの企業においてSCMが導入され、その導入がビジネス上の差別化をはかれるものではなくなっているのが現状といえるだろう。 90年代に導入されたSCMシステムのほとんどが自社のITシステムに依存し、独自的かつ閉鎖的な構成となっている。この状況は、新たなビジネスの立ち上げやビジネス展開のスピードが求められるといった環境の変化の中では停滞していると見られている。このまま過去のITシステムを使ってスローなビジネスを続けることは、ビジネスチャンスを逃し、結果的に企業としてはマイナスのサイクルに陥ることになる。 スピードが求められるビジネスとは、単に物流を速くすれば解決できる問題ではない。顧客が商品を購入した時点で配送日時が確定できるなど、より高付帯なサービスを提供することが重要となる。こういった顧客志向のビジネスもスピードの一面といえる。 例えば大型の液晶テレビを購入した際に配送がいつになるのか、設置がいつ行われるかなど、購入した時点で様々なサービス提供スケジュールが顧客に対して明示化できることは、他社と大きく差別化する要因になるだろう。 これらの点から「SCM 2.0」では、変化のスピードと高い顧客志向を目指すことで、単なる物流だけでない新しいサービスを作り上げ、他社との違いを作り上げていくことに主眼が置かれているといえるだろう。 |
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